ロンドンTate Modernに見る美術館のVIシステム

松本 知彦 for Private Time/2016.04.20/旅

今月のアタマに、2年ぶりにロンドンに行ってきました。
4月だというのに激寒でした・・・・・
今回はその際に訪れたテートモダンのことをお話ししますね。

imgミレニアムブリッジと高い煙突のあるTate Modern

2000年にオープンした割と新しいこの美術館。
1963年に建設されたレンガ作りの発電所の建物を再利用したものです。
(発電所の設計は、ピンクフロイドのジャケットでも知られるバタシー発電所の設計者と同じ人なのでデザインが少し似ています。)
場所はセントポール大聖堂からテムズ川を挟んだ向かい側、ノーマン・フォスターが設計したミレニアムブリッジを渡ったところにあります。
対岸からでも見える99メートルの煙突がランドマークにもなっています。
建築国際コンペ(安藤忠雄も参加)を勝ち抜いたスイスの建築家、ヘルツォーク&ド・ムーロンが設計を担当しました。
ヘルツォーク&ド・ムーロンと言えば、日本では青山のプラダが有名ですね。(向かいのミュウミュウも)

img出口近くにある巨大なタービンホール。

imgウォーホール、デュシャン、特にマーク・ロスコだけを集めた部屋は有名

現代美術を専門に扱っており、フロアは地下1階~6階まで。
かつて発電所の巨大なタービンが置かれていた場所も展示に使用しています。
今年の6月には建物のすぐ裏に、同じくヘルツォーク&ド・ムーロンの設計による新館もオープンする予定。
僕はこの美術館が大好きで、ロンドンに来た際には必ず訪れることにしています。

さて今回お話しするのは美術館の建物や収蔵作品についてではなく、グラフィックについてです。
2階と4階が常設展示、3階は企画展、6階がレストラン、地下はミュージアムショップになっていますが、各フロアには目立つ大きなサインが壁に貼られています。
このサインに使われている書体は、この美術館向けに開発された「Tate-Regular」というオリジナル書体。
調べてみると1979年にフォルクスワーゲンがCIとして採用したVAG Roundedをベースに開発されたもののようです。(現在はAdobeへライセンス譲渡)
僕が驚いたのは、館内のあらゆるところに使われているサインは、すべてこのフォントで統一されていること。
壁に貼られたサインだけでなく、エントランスの看板、作品の隣にあるネームプレート、カタログ、ミュージアムショップの値札、カフェのメニュー、レジの看板、トイレに至るまで、館内にある視覚情報すべてです。
Webサイトもこのフォントで統一されています。
作品の展示に関わる部分だけは、統一されている美術館もあるかもしれませんが、時刻表やトイレまで、文字情報のフォントがすべて統一されている美術館ってほとんどないのではないでしょうか?
ロゴだけは固有のフォーマットを持たない、不定形のマークとして変化するものを採用しています。
これはトマトが手掛けたテレビ朝日のCIと同じコンセプトですね。

img常に形を変えるロゴとTate-RegularのWebフォントを使用したWebサイト

img購入可能なTate-Regularとそれを使用した館内の情報サイン

このサインシステムを見ていて、さらに気がついたことがあります。
それはカラー計画です。
来館者の中で気が付かない人も多いかもしれませんが、サインは用途別に色分けがされているのです。
ピンクは常設展、ブルーは企画展、グリーンは映像、黒は美術館の共有部分。
この4色と前述のフォントで館内のサインシステムが構成されています。

img細部まで徹底して統一されたフォント。商品の説明やカフェの案内まで。

img一方で美術館の共有スペースや設備関連はすべて黒で統一

よく見ると常設展のパンフレットはピンク、トイレは真っ黒、美術館の入り口にある企画展の看板はブルー。
この考え方はフォント同様、全フロアに適用されていますが、これまた驚きなのがこのシステムをミュージアムショップの商品にまで落とし込んでいることです。
スタッフのお土産として購入したペンや消しゴム、ボールペン、バッジ、ノートに至るまで、
美術館のオリジナルグッズもこの4色のカラーリンクなのです。
こんな美術館ある???

ロンドンはデザインの先進国って言いますが、こうした事例を見るだけでも、とても勉強になります。
担当したデザイナーには汎用性のあるデザインシステムを作る力量が当然求められたことでしょう。
それを細部に至るまで徹底して採用している美術館も偉いですね。
VI(ビジュアルアイデンティティシステム)とは、決してサインだけではなく、立体物や空間、もっと言えばそこで味わう体験にまで影響を与える要素だという当たり前のことに気づかされます。
別の言い方をすると、ブランディングの重要な要素ですね。
でもこういうことって、気が付かない人はまったく気が付かないかもしれない。
しかしクリエーターならこういうことに敏感で、常に感じ取るような訓練を日頃からから行うべきだと思います。
ということで、こんな短い文章ですが、皆さんもこの記事を読んで、Tate Modernに行ったような疑似体験をしてもらえたら嬉しいです。
ということで、今回はロンドンのTate Modernに見る美術館のVIシステムについてのお話しでした!

img思わず欲しくなるミュージアムショップで売られている商品。

アジアンリゾートの見直し

松本 知彦 for Private Time/2015.08.14/旅

海外旅行に行く日本人は、年々減り続けているというデータがあります。
僕らの時代、大学生の90%以上は海外旅行に行っていたと思います。
その頃の卒業旅行と言えば、ほとんどの学生の場合ヨーロッパ旅行でしたから。
時代は変わりましたね。

imgタイのサムイ島は美しいところでした

卒業旅行でヨーロッパに行った学生が社会人になると、ワイハに行ってブランド物を爆買いするOLになり、、、。
ワイハだけでなく、アジアンリゾートや南半球に毎年バカンスに行く女子は当たり前の時代でした。
カルチャーに触れるヨーロッパやアメリカへの旅とは違って、南の島や東南アジアへは、ショッピング、美しい海、リゾート施設、現地でのボーイハント、はたまたおじさんたちの買春ツアーまで・・・
様々な目的はあったにせよ、以前日本人は頻繁に海外へ行っていたと思います。
特にバカンスで、毎年南の島へ行く女子は多かったのではないでしょうか。
ハワイ、グアム、サイパン、プーケット、バリ、フィジー、モルディブ、
しかし今、バカンスでこうした島に行く人はかなり減ってしまったと思います。
雑誌でも南の島のリゾート特集なんてどこも組まなくなってしまった。
その影響で、以前はあった現地への直行便もなくなってしまいました。
日本人を相手にしていた現地ビジネスのターゲットは、中国人にシフトしています。

img泊まったホテルはBanyantree samui。

img日本で慣れ親しんでいる商品だけど味が違う・・・

南の島で、今でも継続して人気があるのはワイハくらいじゃないでしょうか。
決まって毎年ワイハに行く女子がいますが、ワイハはなぜ人気があるのでしょう?
自分なりに分析してみると、そこに最先端のエッジーなスタイルはないものの、今まで色々なトレンドを体現してきた、ある年齢に達した女子が求めるものがあるように思います。
ワイハにはゆるいファッション要素もあり、年齢にあった適度なトレンド感もあり、最新モードとは距離を置きながらも流行は忘れたくない、いつまでも自分らしいスタイルをキープしたいと思っている人たちを惹きつける要素がある場所なのではないかと。
ここでいうファッション感とは洋服だけのことではなく、ライフスタイル全般ですね。
南の島でありながら都市であり、アメリカでありながら言葉も通じ、ゆるいトレンド感のあるライフスタイルを送ることができて、歴史的に見ても高度成長期から多くの日本人観光客を受け入れてきた土壌と、親の代から慣れ親しんできた身近な感じもある。
リゾートとはいえ、そこへ行くことは冒険や異文化の発見とは異なる、常に変わらないコンサバなカテゴリーに属する島なのです。
熱海に近い 笑

しかしですね。
色々なトレンドを追い求めてきた人を惹きつける要素があるとは言え、ワイハへのハイシーズンの旅費は高すぎです。
僕は今年タイのサムイ島に行きましたが、サーチャージを入れると同じ時期のワイハのチケット代金の半額くらい。
現地までかかる時間や距離は同じくらいなのに金額が全然違う。
インドネシアのバリ島もワイハより安い。
その差額分を現地での宿泊費や他のことに充てられます。
そして日本人がたくさんいるワイハと違って、東南アジアの島々には今はもう日本観光客がほとんどいないのも相違点でしょう。
多国籍軍に混じって、リゾートにおけるインターナショナルスタイルを体験できるのも楽しいです。

img

img上から7歳、10歳、14歳、51歳のスケッチです・・笑

imgスケッチの際、全員が見ていた景色はこんな感じ。

中国人(香港人)、韓国人が多いのは置いておいて、ドイツ人、フランス人、イギリス人、ロシア人、イタリア人、インド人・・・・いったい何カ国から人が訪れているのだ?という場所です。
意外に多いのはドイツとフランス、ロシア人でした。
というわけで、90年代までの誰でもリゾートみたいなバカ騒ぎの時代を通過して落ち着いた今、もう1度アジアンリゾートを見直してみるのはどうでしょうか?
きっと新しい発見があります。

imgアジアンリゾート、皆さんも機会があればぜひ。

ロンドン宿泊3 ゴージャスなホテル

松本 知彦 for Private Time/2014.11.06/旅

ロンドンの続きです。
前回紹介したアンダーズ ホテルのあるリバプールストリートからさらに中心部へ、ホルボーンという駅まで移動してみましょう。
ホルボーンは大英博物館がある駅で、コヴェントガーデンの隣にあります。
近くにはピカデリーもあるし、ロンドンの真ん中あたりにある駅です。
今回展示を行ったカートゥンミュージアムもこの駅にあるので、何度も利用しました。

img中央のエントランスの前で、火が燃えているのが見えますか?

20年以上ロンドンに住んでいる大学の時からの古い友人と久しぶりに会うことになったのですが、彼女曰く「見て帰った方がよいホテルがあるからそこで会おう。」とのこと。
ロンドンまでわざわざ来ているのに、ホテルを見るなんて別に興味ないなあと思っていました。
でも世界的に有名なラッフルズホテルの広告デザインを手掛けている彼女が言うのだから、ホテルに詳しいだろうし、まあ見てみようかな、ということで、そのホテルで待ち合わせて一緒に夕食を取ることに。

そのホテルはホルボーン駅を降りてすぐの場所にある、Rosewoodホテルでした。
パリのヴァンドーム広場にあるRITZのような外観。
荘厳な石造りの巨大なホテルです。
エントランスでは焚火?が焚かれていて、なんだかPOSHな(上流階級な)感じ・・・かなり入りにくい。
前回紹介したACE HOTEL、そしてアンダーズとも異なるホテルです。

img内装はダイナーだけど、何せ広くてカッコいい。

imgバーも広くてカッコいいんですが、写真だと10分の1も伝わりませんね・・

僕らが夕食を取ったのは、ホテルのゲートをくぐってすぐ左側にあるHolborn Diningというレストラン。
インテリアはちょっとアメリカンダイナーみたいなテイストですが、かなり広いスペースでした。
相当広い。。。
POSHかと思いきや、夕食のコースは24ポンド。
なかなかリーズナブルでgoodです。
http://www.holborndiningroom.com/

そのあとホテル内をちょっと探索してみました。
レストランと対を成すように右側にはバーがありますが、ここもレストランと同じくらい広い。
いったいこのホテルどんだけ広いんだよって感じです。
しかし驚いたのはそこから。

imgこ、この廊下が・・・・圧巻です。

imgインコがいるデカい鳥籠のあるエレベーターホールを通り過ぎると・・・。

img皆さん、これ鏡じゃないですから。奥まで部屋が続いているんですよ。

ホテルのフロントはレストランとバーを通り越して、中庭正面にある扉から入った先にあります。
まず焚火が燃えている、正面のエントランスから入ってびっくり。
そこには長―い廊下が。
しかもタイルが敷き詰められた廊下の左右には、天井まで金ピカのGoldのフレームがはめ込まれているのです。
そこをチラ見して、本物のインコがいるデカい鳥かごが置いてあるエレベーターホールを抜けると、またまた大理石の長―い廊下。
その右側にはミラールームと呼ばれる、これまたひろ~いラウンジが。
このラウンジが半端じゃなく広かった。
革張のでっかい長椅子が10脚近く置いてありました。
その脇には、ビンテージの書籍や様々な調度品が置かれた個室が5室くらい。
インテリアだけで、家が5軒は建つだろうと思われるくらいお金をかけてるのです。
しかも置かれているモノの1つ1つにセンスが感じられて、もうコノヤロ!って感じでした。
フロントはその一番奥・・・・

img個室は様々なスタイルになっていました。

こんなのは東京にはないなぁ。
外観は石造りでクラシックなのに、内側はコンテンポラリー、このギャップがたまりません。
だいたいクラシックなホテルは、外観も内装もコンサバなクラシックですからね。
僕は旅慣れているわけではないですが、リゾート以外の都市型ホテルで、こんなスタイル、こんな広さ、こんなにお金がかかってるインテリアを見たことがなかったので、びっくらこいちゃいました。
しかも料金は高くないっていうのがいいですね。(夕食だけの経験ですけど)
以前ヨーロッパに来た時に、素晴らしいと感じたミラノのドォーモにあるパークハイアットよりスゴイ。
調べたらローズウッドはアメリカ資本のホテルのようですが、アメリカ人だっつーのにセンスいいじゃねーかって感じです。(パークハイアットもアメリカでしたね・・・)

ということで、ロンドンのセンターからイーストエンド、B&Bから高級ホテルまで、宿泊というテーマをキーに色々な場所を体験したのでした。
宿泊する施設も色々で、そこから都市を感じることができます。
日本で多様性というか、こんな振れ幅の大きい経験はなかなかできないでしょうね。

imgいやぁ友人が1度見てみてと言っていた理由がわかりました。

ロンドンで学んだ「POSH」って何?

松本 知彦 for Private Time/2014.10.23/旅

僕が10~20代のころ、DCブームがあって、その中の1つにPOSH BOYというブランドがありました。
POSH BOYってどんな意味なのか当時は調べもしなかったけど、今回のロンドン旅行で久しぶりに「POSH」という単語を聞きました。
その意味はあるイベントに行って、よりリアルにわかることに。

imgLAPADAというアート&アンティークフェア。これが仮設テントなんですよ。

ロンドンにいると、結構みんなこの「POSH」という単語を使うのです。
「POSH」とは何か?
直訳すると「贅沢な、高価な」という意味のようですが、地元の人はその意味でも使ってはいますが、「POSH PEOPLE」という言い方をしたりして、本来的には上流階級の人を指して使う言葉のようです。
やっぱりクラスを指す単語だということです。
僕の知っているDCブランドのPOSH BOYは、安いTシャツとか売ってて、まったく「POSH」じゃなかったですけどね。笑

それで「POSH」な人ってどういう人なのか?
話す言葉やアクセントで、わかるようです。
具体的には話し方が優しくて上品っていうことになるのですが、単にジェントルマンとも違うみたいで、「POSH」な人のことをイギリス人は「違う世界の人」とも言っていました。
日本だとこういう感覚は、あんまりないですね。
幼稚舎から慶応で、親が外交官で、商社に就職する人たちでしょうか。
「POSH」は、その人の出自が重要なので、後天的な要素ではなれないようです。
単なる金持ちとかではなく、貴族出身であるとかそういうことが重要らしいです。
生まれた時から「POSH」なことは決まっている、要は家柄に大きく関係しているみたいでした。
そうすると「POSH」は「POSH」としか結婚しないでしょうね。
ワーキングクラスは一生ワーキングクラスのまま。
僕の祖父は学校の校長先生ですが、父はマンガ家ですからね、思いっきりワーキングクラスです笑
その話をしたら、「アートは別枠」という返事が返ってきて、ちょっとそのあたりのクラス設定は、イマイチわからない部分もあります。
そんなことを考えていたら、全編ロンドンロケで撮られた、スカーレット・ヨハンソンが出てるウッディ・アレンの映画「マッチポイント」を思い出しちゃいました。
アイリッシュのワーキングクラス出身の青年が、ロンドンで「POSH」な人と親しくなったことで起きる事件の話です。
この映画、ロンドンの名所がたくさん出てきて、ストーリーもおもしろいので機会があったら是非見てみてください。
スカーレット・ヨハンソンがめちゃめちゃエロイです。

imgスカーレットが麻のワンピースを着て出てくる冒頭のシーンからエロい!笑

街を普通に歩いていると、「POSH」らしき人はまったく見かけません。
前回も書きましたが、スーツを着ている男子はほとんどいないのです。(自分の行動範囲がたまたまそうだったのかもですが、)
女子はほとんどがレギンスです。
しかも日本人みたいにお尻を隠さない。
レギンス履いて尻のライン丸出しの人ばかり。
「POSH」な人とは関係ないかもしれないけど、「POSH」な人はそういう格好はしないだろうなあと笑

滞在中、カートゥンミュージアムで行った展示のオープニングパーティで、スポンサーになってくれたJAPAN GALLERYのオーナーに、明日LAPADAという展示会があるので来ませんか?とお誘いを受けました。
このイベント、イギリスでもっとも権威あるアート&アンティークフェアらしく、JAPAN GALLERYもそこに出店するとのことでした。
レセプションには「POSH」な人もたくさん来るよ、とのことだったので、話のネタに見に行くことに。
しかしフツーに「POSH」な人が来るっていうコメントがおかしいですけど。

imgテントの中にはたくさんのアンティーク商のブースかあります。

imgロイズアンティークのようなブースがたくさんありました。

たくさんのギャラリーが集まるメイフェア(銀座みたいなところ)近くのバークレースクエアに、でっかいテントが張られていて、その中に50くらいのブースが作られていました。
招待制で一般の人は入れないイベントでしたが、中にはまったく街で見かけない人々が。
ドレスアップした強力な方々ばかりでした。
そしてスタイルもよい。
レギンスは1人もいません笑
なるほどこれが「POSH」ね。

imgまさにこれが「POSH」! こういう人、街にはまったく歩いてません。

アンティークの時計やヴィクトリア王朝の家具、銀食器、マティスやコルビジェの版画まで、扱っているものは色々ですが、共通するのは貴族趣味のアンティークということ(高価!)。
そしてお誘いいただいたJAPAN GALLERYのブースへ行くと浮世絵と、なぜかジブリのセル画を売ってました。
そこでオーナーと親しげに話している1人の日本人女性を紹介されたのですが・・・
あれ???なんか見たことある人だぞ。
宇多田ヒカルさんでした。
紹介されたものの、あんまり僕らと話したくなさそうだったので、積極的には話しかけませんでしたけど 笑
なるほど、宇多田ヒカルも出身は「POSH」じゃないけど、アート枠で出場ってことか。

img帰りは美しい夜のリージェントストリートを通って帰りました。

ロンドン宿泊2 ホテルスタイル

松本 知彦 for Private Time/2014.10.22/旅

前回ブログに書いたイーストエンドの駅Stratfordからセントラルラインに乗って、少しだけセンターに来たところに、話題の街ショーディッチがあります。
少しだけセンター寄りというだけで、エリア的にはまだイーストエンド。
東京で言ったらどこだろう、、西荻?それとも横浜の黄金町?違うなあ。
それまで危険とされていた地区が、ここ10年くらいでホットなスポットに生まれ変わったエリアです。
今やショーディッチはファッションやアート、文化の発信地。
おもしろいギャラリーや家具屋、セレクトショップなどが集まる場所になっています。

imgショーディッチは可愛い街並。

imgACE HOTELは70年代風の建築。エントランスは花屋になってます。

img上がホテルのフロントですが、全然そんな感じはないです。

imgフロントの脇にはDJブース(上)、ロビーでみんな寝転がってます。(下)

さてショーディッチの駅を降りると、すぐ前に有名なホテルがあります。
アメリカのオレゴン州ポートランドで有名になり、今世界に増え続けているACE HOTELです。
オーナーのアレックス・カルダーウッドは残念ながら昨年、47歳の若さで亡くなってしまいましたが、コミュニティのような空間はロンドンでも健在。
東京で言ったらクラスカでしょうね。(つかそれしかない)
既存のホテルをリニューアルしたものですが、全然ホテルっぽくない笑
フロントで洋服売ってたり、人がたくさん床に寝転がってたり、隣でDJしてたり、3分間写真があったり(ラフトレードのショップにもあった)、これは旅行者同士が気軽に語らうユースホステルのシャレオツ版か?って感じ。
花屋と洋服屋、雑貨屋、カフェと食堂をミックスしたような場所です。

imgこちらは新しいビルが立ち並ぶ金融街。

imgアンダーズ内のレストラン。こういう照明ってロンドンならでは。

ショーディッチから1つセンター寄りの駅が、リバプールストリート。
ここはショーディッチと打って変わって、銀行や証券会社などの企業が集まる金融街です。
東京で言ったら丸ノ内みたいな場所ですね。
ここに今回泊まったアンダーズホテルがあります。
Air B&B、アーティストたちが集まる工場を改造したウェアハウス、そしてアンダーズ。
ホントに全然スタイルが違う。
1回の旅行で、こんなに様々なバリエーションの場所に泊まる人はいないでしょう笑
アンダーズは、今年東京の虎の門ヒルズにオープンして話題になっています。
ロンドンのアンダーズも同じくらいの時期にできたホテル。

img部屋は、、、普通に快適です。

丸ノ内みたいな場所にあるだけあって、泊まっている人はスーツを着たビジネスマンばかり。
ロンドンを歩いていて思ったのは、スーツを着た人が全然街にいないということ。
BANK(駅名)などオフィスが集まる場所にしか、スーツを着ている人がいないのです。
これは意外でした。
たぶん東京より全然少ない。
アンダーズはとっても快適ですが、クリエイティブを刺激するような要素はあんまりないです。
その代わりコンフォタブル。
ロビーから吹き抜けの階段が、NYのグッケンハム美術館のようでした。

img1階のフロントから螺旋階段が吹き抜けになってます。

ロンドン宿泊1 イーストエンドとウェストエンドの違い

松本 知彦 for Private Time/2014.10.20/旅

一部の人にはお知らせしましたが、先月末展覧会のためにロンドンへ赴きました。
今回はその中で気が付いたことを簡単にお知らせしますね。
最初は宿泊事情から行きましょう。

img横につながっている典型的なヴィクトリアンハウス。この中に泊まったAir B&Bがあります。

僕が滞在したのは1週間ほどですが、その間に3つの場所に泊まりました。
1つ目はエアB&B。
もう1つがウェアハウス。
そして最後は、最近東京にもできた話題の新しいホテル。
3つが3つとも違う場所、違うスタイルで、これだけ多様なスタイルを1度に味わう人もいないでしょう 笑
でも人生で一番おもしろいことは、こういう振り幅にあると思います。
どっちかに偏らず、両方を知ることはとても重要なことだと思っているのです。

img普段は画家のおばさんの家 笑。1階なので中庭に出られます。奥にはキッチンとバスタブ。

img朝食はないので、ヴィクトリアパークの中にあるカフェに食べに行ってました。オシャレだった。

まずエアB&Bから。
B&BはBed and Breakfastの略で、朝食が付いた小規模で比較的安価な宿泊施設のこと、日本で言ったら、、、う~んビジネスホテルと民宿の中間みたいなものでしょうか。
イギリスでは、家の持ち主が不在の個人宅に宿泊することをAir B&Bと言って、一般的なビジネスになっています。
誰もいないので朝食は出てきませんが、キッチンや冷蔵庫、シーツやタオル、お風呂などその人の家のものを自由に使えます。
宿泊費も安くて、旅行者や短期滞在者にはいいシステムだと思うのですが、日本には馴染みがないですね。

ロンドン郊外の住宅は、ヴィクトリアンハウスと呼ばれる120年くらい前に建てられた建物が一般的で、街並みはほとんどこのスタイルの家ばかりです。
多くは3階建て(というか半地下があってそれを1階とみなしての3階建て)で、レンガでできた壁は隣家とつながっており、日本で言う長屋スタイルです。
各住宅の間取りはほとんど同じなので、多くの人が100年前と同じ間取りで生活していることになります。
これは日本じゃ考えられないですね。
ロンドンに住む友人に聞いたところ、友達の家に行ってもほとんど同じ間取りだとのことでした。
時々、つながっている長屋の一部だけが新しい建物になっているものがありますが、それは第2次世界大戦中にドイツ軍に爆撃でやられて(!)後から新しく建てたものだそうです。
僕が利用したAir B&Bもそんなヴィクトリアンハウスの1つでした。
場所はセントラルラインのMile end駅で降りて、しばらく歩いたヴィクトリアパークの真ん前。
かなり東寄りです。

imgウェアハウスの中。上がアトリエ、下にはベッドルームが2つ。キッチンとバスは右奥。

imgアーティストの集まる工場地帯。近所にはブリジット・ライリーのスタジオが。

ロンドンって市内の西側には上流階級が住み、東は移民やワーキングクラスが住む危険なエリアとされてきました。
でもだんだん都市が拡大して、アーティストは東へ東へ移動、それに伴って東側のエリアは音楽やファッション、アートの中心地に変化しています。
最近注目されている街ショーディッチも、以前は危ないと言われた場所でしたが、今は一番ホットなスポット(ロンドン在住のイギリス人に言わせると、もうピークは過ぎたそうですが、)になっています。
エアB&Bの次に宿泊した友人宅は、エアB&BがあったMile endからさらに東、Stratfordという場所にあります。
こちらは、元々は工場地帯で、ロンドンオリンピックが開かれたスタジアムがある駅です。
アーティストの友人は、アーティストばかりが集まるピーナツ工場を改造したウェアハウスに住んでいました。
でっかい工場を仕切った空間に、何人ものアーティストが集まって生活しています。
元々工場なので、風呂や水道はなかったはずだから、新しいオーナーがリノベーションして設置したのでしょう。
こんなウェアハウスで制作活動をしている友人は、なんだか恵まれているというか、羨ましいというか、自分も若かったらやってみたいライフスタイルでしたね。
このStratfordという場所は、古くからの工場地帯と新しい施設が混じり合う、高感度な人たちが集まる面白いエリア。
レタープレス(活版)のスタジオがあったり、お洒落なカフェが点在していたり(日曜のランチは40分待ち!)、Googleが撮影に使ったスケボーパークがあったり、かと思えばすぐ隣には昔ながらの工場やゴミ収集場があったり、今後益々開発されていくことを予感させるエリアでした。
東京でいうと、蔵前とお台場を足したみたいな感じかな。

imgStratfordにあるオリンピックのスタジアム。友人宅から歩いて行けます。

imgザハ・ハディット設計のプール。東京にも近々こんなのができるのでしょうね・・・

切り裂きジャックの事件があったことでも知られるロンドンの東地区(イーストエンド)。
シド・ヴィシャスとジョン・ライドンが出会ったのもイーストエンドにあるハックニーという場所でした。
モッズで言えば、ウェストエンドのWhoに対して、イーストエンドにはSmall Facesがいます。
以前音楽の評論などで、よく耳にした東vs西という構図には何の意味があるのか?今回行ってみて、それはクラスやカルチャーの違いを指しているのだということがわかりました。
ロンドンに住むイギリス人に聞けば、別の国くらい違うという言い方をします。
東地区は昔から、新しいストリートカルチャーが生まれるエリア。
今後益々おもしろいものが生まれると思います。

宮古島の夏休み

松本 知彦 for Private Time/2014.08.18/旅

今日から出社という人も多いと思いますが、今年の夏休み、皆さんはどこへ行かれましたか?
僕は沖縄の宮古島へ行ってきました。
台風が心配されましたが、宮古島は沖縄本島からかなり離れた場所に位置しているため、台風の影響はそれほど受けませんでした。

img見渡す限り誰もいない前浜ビーチ

img来間島と宮古島をつなぐ橋にも、ほとんど車は通りません。

今まで、久米島に始まって、小浜島、西表島、竹富島、石垣島と、夏休みには八重山諸島と呼ばれる沖縄の離島ばかり行っていましたが、宮古島には行ったことがなく、はじめての経験でした。
今まで行ったことのある離島と宮古島はどこが違うのか?
島全体がサンゴ礁でできていて山などがなく全体がフラットな地形であること(なので集落が1ヵ所に集まらず点在している)、
島に河川が1つもないので、雨水が海に流れ込むことがなく(陸地の泥が海に流れ込まない)海がきれいなこと、などがあります。
アイアンマンレースやマラソン大会が開かれる島としても有名ですね。
たぶん、島全体がフラットで海も美しいため、そうしたスポーツに向いているのだと思います。

img砂山を超えると、小さくて美しい砂山ビーチが現れます。

美しいビーチとして知られているのが、前浜ビーチと砂山ビーチの2つ。
東洋一美しいと言われる前浜ビーチは、竹富島のコンドイビーチ、石垣島の川平湾同様、いつ行ってもまったく人がいなくて、のんびりできます。
砂山ビーチは小さいですが、ここには外国人観光客が多く来ていてインターナショナルな雰囲気。
たぶん海外のガイドブックで紹介されているんでしょうね。
外国のプライベートビーチのようでした。
離島のビーチって雑誌やサイトで、いくら美しい、東洋一と紹介されていても全然人がいないのが特徴です。
これはとってもいいことだと思います。
この特徴は離島のどのビーチにも共通しているので、行ったことが無い方は、機会があったらぜひ離島に行ってみてください。
どの島のビーチも、1度行ったら必ずまた行きたくなります。

imgホテルの大きな池で、ウミガメを飼っています。

img部屋にプライベートプールがついているのはいいですね。

宿泊したのは、シギラベイサイドスイートアラマンダというホテル。
今年の4月から子供の宿泊を解禁にしたこともあって泊まってみました。
宮古島といえば東急リゾートが有名ですが、部屋がちょっと古いので今回はこちらに。
このホテル、客室ごとに個別のプライベートプールが付いています。
以前バリ島のアマンリゾートに宿泊した際、プール付きヴィラを体験しましたが、日本でも最近こうしたプール付きの客室を持つホテルが増えてきました。
アマンと比較すると、インテリアもサービスも、まったく足元には及びませんが、部屋数を確保しなければならない日本のリゾートホテルの中ではがんばっていると思います。
でもなあ、表面的なスタイルをコピーしただけではダメなわけで、外国人を迎え入れられるリゾート施設が日本にもっとあったらいいのになあと思います。

imgこれが有名な宮古島まもる君です。

そうそう最後に、宮古島と言えば、宮古島まもるくんも忘れてはいけません。
あんなに島中に立っているとは思いませんでした。
そこら中に立ってます 笑

imgハイシーズンだというのに、ビーチにはホントに人がいないんです。

祇園祭 京都

松本 知彦 for Private Time/2014.07.16/旅

先日、京都へ出張に行きました。
ちょうどその日は祇園祭、その中でも宵々々山と呼ばれる前祭りでした。
1100年もの歴史を持つ日本3大祭りの1つですから、せっかくなので、見学してみることに。
生まれて初めての経験です。

img京都の祇園祭を見るのは初めて

よく知られているのは、山鉾巡行と呼ばれる山車のような車を大勢で引くシーンですが、それは17日と24日にあるようです。
祇園祭について、クライアントの方に聞いたり、自分でもちょっと調べたりしたのですが、これがなかなか深い。
このブログで紹介すると長くなってしまうので、興味のある人は調べてみてください。
ちなみに今年から前祭りと後祭りを分けて開催するそうで、これは50年ぶりのことだそうです。
大船鉾というのも150年ぶりに復活するらしいのですが、これがどれくらいすごいことなのか自分にはわからず・・・

img山鉾は街のあちこちにこうやって普通に置かれています。槍の高さが高い・・

img近づくと色々なものが売られていたり。

山車のようなものは鉾と山という名称で、形によって呼び名が分かれているらしく、国から重要有形民俗文化財の指定を受けています。
釘を一切使わず、ロープだけで組み立てられているのがスゴイです。
山鉾は全部30台くらいあるのですが、これが市内のあちこちに置かれているのを見学することができます。
山鉾は各町会所ごとに展示されていて、祭りの期間だけはその家の中に入って、宝物を見学できるという趣向になっています。
おもしろいのは、建物の中に入って階段で2階にあがると、そこから橋を渡って山鉾の内部に入れることです。
山鉾の内部はとても狭いので、祇園囃子を演奏する人たちでほぼ満員ですが、そこに少しだけ入ることができます。
僕も上がってみました。
料金は1000円でしたけど、ちょっと高めですね。
値段は山鉾によって違うみたいですが。

img建物の2階と山鉾は木製の橋でつながっていて、内部に入ることができます。

img山鉾の上から見るとこんな感じ

imgお囃子の人たちがたくさんいて、めっちゃ狭いです。

この山鉾、重量が何百キロも、モノによっては何トンもあるみたいですが、1966年までは人が担いでいたようです。
車輪をつけて引くようになってからは、50年しか経ってないということになります。
その前の1000年間は、神輿のように人が担いでいたんですね。
相当大変だったのじゃないでしょうか。
そして山鉾には必ず子供の人形が乗っていたり(本物の子供が乗っているものもある)、女子が乗ってはいけないものがあったり(過去に女子が乗って事故があったための縁起担ぎ)などなど、ストーリーは事欠かないみたいです。

imgなぜに西洋のカーペットを展示しているのか不明・・・・これなんか重要文化財ですし。

しかし個人的に感じたのは、宝物がなぜに外国製の絨毯なの???ということですね。
ベルギー製タペストリーとかゴブラン織りとか、京都にあって外国の絨毯が宝物というのがなんとも違和感を感じたのですけど。。。
モンサンミッシェルの絵柄の絨毯も展示されてました。
モンサンミッシェルってカトリックの巡礼地ですよ、それを京都で展示??
そうした宝物は重要文化財に指定されたりしてるのですが、この祭りは仏教行事じゃないのか???
京都は貿易の要だったということ???
う~ん、よくわかりません。
そう感じながら祇園囃子を聞いていると(関東の祭囃子とは明らかに違う)、仏教音楽らしくなく、なんだかインドネシアやアジアのどこかの国の音楽のようにも聞こえ、、、不思議な感じを受けました。
京都=仏教というのは先入観なのでしょうか。

僕は打ち合わせが終わったら日帰りしたので、山鉾巡行までは見れらませんでしたけど、機会があったら見てみたいですね。
しかし、、、、、京都は暑い。

夜の京都

松本 知彦 for Private Time/2014.04.01/旅

1年前から京都のクライアントとのビジネスが徐々に進行中です。
先週末も打ち合わせのため、京都に行ってきました。
打ち合わせの時間は午後でしたが、終ってから夕方〜夜の京都を探索してきました。

img最初は分かれ道からスタート

まずは京都伏見稲荷神社。
京都の名所が集中する北側ではなく、南側の辺鄙な場所にあります。
受験の神様として知られる神社ですが、それよりも有名なのは千本ある赤い鳥居。
鍾乳洞のようにずーっと奥までどこまでも鳥居が続いているのです。
その鳥居の終点は山の山頂。
神の山というだけあって、最初はその神々しい光景に神秘的なものを感じて、すごいなあと思っていたのですが、訪れたのが夕方だったこともあり、先に進むにつれてあたりが暗くなって来ると、だんだん心細くなり、、、、
日が暮れると、周りの観光客もほとんどいなくなってしまって、マジで怖くなってきました。
1時間半くらい鳥居の中を歩き続けなければ山頂まで辿り着けないというのを知って、あきらめて途中で折り返して下山。汗
今度は昼間にスニーカーで来たいものです。。。

img夜はちょっと怖いです。

img山頂から撮影したわけじゃないけど、京都を一望出来ます。

次は世界遺産、国宝として知られる二条城。
ここはそんなに見るべきものはなくて、夜桜が美しいスポットでした。
千鳥ヶ淵のように城の巨大な石垣と桜の組み合わせが美しい場所です。

img二条城には桜のトンネル。8分咲きですがこちらも圧巻。

最後に、京都を代表する有名な東寺。
世界遺産であり、数々の国宝があるお寺です。
ここは圧巻です。
入ってすぐ目に入って来る光景は、まるで夢芝居(by 梅沢富美男)のよう。

imgあまりに有名な東寺。入るなりこの幻想的な光景、、、鳥肌です。

img五重塔は国宝。でかい。。。。圧巻です。

江戸時代はライトアップなんてもちろんなかったでしょうけれど、こんな美しい光景を1200年前の京都の人も目にしていたのでしょうか?
お寺と桜がこれほど合うとは思いませんでした。
東京では絶対に体験できない、京都にしかない特別な場所でしょう。
高校生くらいのデートコースにも最適なんじゃないですかね。

imgこちらも国宝の金堂。中も見ることができます。

いやあ、本当に素晴らしかったです。
夜の京都、冗談抜きに最高です。
国宝、桜、ライトアップ、1200年の時間が用意した舞台装置のようで、この時期は昼間見るよりずっとよいのじゃないでしょうか。
人生で死ぬ前に1度は見ておいた方がよい光景、いや大げさではなく。
この記事を読んでいる人も行きたくなったでしょう?笑
そういう時にパッと行っちゃいましょう!
絶対に損はしないです。

img今年行けなくても来年、再来年是非行ってみてください。

箱根 富士屋ホテル

松本 知彦 for Private Time/2013.08.20/旅

先週夏休みだった方も多いと思いますが、猛暑の中、皆さん夏休みは有意義に過ごせましたでしょうか?
今年、僕はあまり遠くへ旅行に行けない理由があって、箱根に小旅行に行ってきました。
皆さん知っている老舗ホテルです。

img

imgエントランスの木製の回転ドアがクラシック。

目的はそのホテルのプールに行くことでした。
もちろん明治11年(1878年)創業のホテルは有名なのですが、自分の興味は明治時代にできたプールにありました。
それ以外にも歴史あるホテルとしての見所はたくさん。
元々箱根は江戸時代から宿場町として栄えましたが、このホテルは創業者が「外国人の金を取るをもって目的とす」と宣言した通り、大正時代&戦後まもない頃は、外国人専用ホテルとして存在していました。
確かに館内の内装は、和洋折衷というか、海外映画に出てくる外国から見た日本様式のような不思議なジャパニーズテイスト満載で、歴史的な価値があると知りつつも、かなり微妙なインテリアだなあと感じたり。。
明治に作られた建築様式は、創業者の言葉の通り欧米風であるのに、内装は朱塗りの欄干の階段があったり、神社テイストがあったり、不思議な?キッチュとも言えるテイスト満載です。
10年くらい前に宿泊した時はあまり感じませんでしたが、今見ると「え?」みたいな、どこにもない良い意味でも悪い意味でもオンリーワンなテイストがあちこちに存在します。
それをクラシックと感じるか、バッドテイストと感じるかは人それぞれだと思います。
どちらにしても希少であることは紛れもない事実です。汗

img全体的に神社テイスト満載です。バーにまで神社テイストが。。

img殿方っていう表記も凄いけど、モザイクタイルのトイレがカッコいい!

もともと藤屋ホテルという名称だったものが、富士屋ホテルに変わったそうですが、ここを訪れたら必ずチェックしたいものがいくつかあります。
そのうちの1つがカレーです。
1964年に今の天皇(当時は皇太子殿下)が来館の際、お召し上がりになられたという、それはそれは有名なカレーなのです。
味は別に普通なのですが(あくまで個人の主観です)、やっぱり歴史の雰囲気点と皇族利用というポイントが加算されて、「カレーを食べに富士屋ホテルに行こう!」っていうくらい有名になってます。
もう1つはパンですね。
ホテルの隣に併設されたベーカリーも有名です。

imgカトラリーはすべて銀製で、それぞれにロゴが入ってます。

imgここに来たら是非食べたい名物のカレー。

そしてこのホテルで、あまり注目されていないプール。
極めて普通な、、学校にあるようなプールなのですが、明治時代に作られた小さなダムを、大正時代にプールに改修したというウンチクを知るとなるほどなあと。
外国人専用の宿泊施設として、欧米列強のホテルに負けないグローバルスタンダードを目指して作られたプールは、明治時代には最先端だったはずです。
客室からさらに山を登ったところに存在するプール。
近景の山を見ながら泳ぐというのはなかなか他にはない体験でしょうね。
きっとこのプールでジョン・レノンも泳いだのだと思います。

img極めて普通のプールなんですが。

このブログを読んでいる皆さんにお知らせしちゃうと、このプールいつも空いてるのです。
宿泊せずとも利用できるし、結構穴場だと思います。
以前外国人専用ホテルだったのに、今は外国人はいないし、子供を連れた日本人のファミリーばかりじゃないか、と思って見ていたら、男子2人で来ているイタリア人男子2名(たぶんカップル)、そして90年代の千駄ヶ谷のプールのようにゴールドのアクセサリーをつけたまま水に入っている40歳以上の尋常ではない男女(女子は半ケツ出ている水着を着用)などがいて、見ていてかなり興味深かったですね。
個人的にはそういう訳あり男女(男男含め)がいないとつまらなく、その辺りは都内のホテルと同じ状況でお約束として楽しめました。
そんな下世話な話はともかく、皆さんも機会があれば是非行ってみてください。

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