ロンドン3 見るべきは(見せるべきは)

松本 知彦 for Private Time/2012.04.17/旅

セントポール大聖堂からミレニアム・ブリッジを渡ると、テートモダンがあります。
この橋は2000年、これまたノーマン・フォスターとアンソニー・カロとの共同設計によって作られました。
テートモダンは以前、テートギャラリーという名前で別の場所にあったはず。
以前そっちには行ったことがありますが、ここを訪れるのは初めてでした。

imgセントポール大聖堂からミレニアムブリッジを渡ればテートモダン

img外側はレンガを積み上げた積層構造ですが、内側は倉庫のようなグリッドの鉄骨造というギャップが面白いです。

建築は、安藤忠雄を退けて、コンペで1位と勝ち取ったヘルツォーク&ド・ムーロン。
元々は発電所だった建物のリノベーションですが、この建築はなかなかカッコよかったです。
以前発電機が置かれていたという地味なエントランスを入ると、まず地下に降りなければならず、最初からなんで地下?と思いきや、地下にはアートショップしかなくて、展示を見るにはそこからさらに2Fへ、ガラスで覆われたエスカレーターで上がらなければならないという、なんともまどろっこしい導線ですが、途中のシークエンスに工夫があって飽きさせません。
建物の中で強制的に高低を移動させることで、変化する見慣れない景色を見せ、自分の位置や高さを体感させる役目を果たしています。
建物自体を作品として見立て、エスカレーターはそれを見せる装置として位置付けられていると思いました。
僕はやっぱりポップの展示室が好きでしたね。

imgドナルド・ジャッド(上から2つめ)とダン・フレイヴィン(一番下)カッコいい。

行った時は常設展に加えて、草間弥生の企画展をやってました。
草間弥生の次がダミアン・ハーストだったんで、どうしても見たかったんですけどねえ・・・残念。
ミュージアムショップは、かなり充実していておもしろかったです。
買いたい物がたくさんあったのですが、、、買いそびれてしまい、、、もう1度行きたいです。

リンタロは以前、学校の見学で、東京都現代美術館に行ったことがあり、それがとても印象深かったらしく、彼曰く、現代美術は好きなのだそうです。
なぜ?と聞いたら「だってカッコいいじゃない」という返事。
ズバリの答えにニヤッとしてしまいました。
確かに現代美術はカッコいいですよね。

img本物のリキテンシュタインの絵を近くで見るリンタロ

img出口は地下1階。1階までスロープを上がるようになってます。この出口が吹き抜けの巨大ホールになっていてカッコよい

他にもビクトリア&アルバートミュージアム、ロイヤルアカデミーオブアートなどに行きました。
ロイヤルアカデミーオブアートで開かれていたデイヴィッド・ホックニーの回顧展は、入るのに3時間半待ち・・・・
ここでの時間のロスは旅行中、最大の失敗でした。
ガイドブックにも書いていない情報だから、だいじょぶだろうと思って行ったら、イギリス人で長蛇の列。
あまりの列にテレビの取材も来てました。
モネならともかく、現代美術のホックニーが、いつからこんなに老若男女に知られる作家になったのでしょう?
日本では考えにくいですが、イギリスでは既にそういう存在なのでしょうか?
おばあさんもたくさん来てるんです。
外で飲まず食わずで立ちっぱなしの3時間半、もう寒くて泣きそうになりました。
我慢強く待ったリンタロは偉かったですね。

imgこの待ち時間は、イギリス人のオペレーションの問題だと思います。

やっと中に入ると、自分の一番見たかったプールのシリーズや、シャワー浴びてる人のドローイングは展示されておらず、近作がほとんどで、一番おもしろかった異なる視点の映像を組み合わせたムービーによる展示は、人がギュウギュウで入れず、、、カタログも買わずに出てきました。
面白いから行こうと言っておきながら、リンタロには申し訳ない思いがしました・・・
すまん、リンタロ。

しかし、どこへ行ってもなが~い列で、これは旅行中の最大のストレスでした。
以前行った時はこんなことはなったのに。
インターネットの普及で情報が行き渡り、たくさんの人が観光するようになった?
こういう状況なら、見る側もそれなりの準備が必要だと感じました。
ここだけは10年前と全然違う点でしたね。

ビクトリア&アルバートミュージアムは、ウィリアム・モリスが手掛けたカフェが有名です。
すごくゴージャス。
展示は18世紀の部屋をそのまま移築した部屋もおもしろいですが、20世紀のプロダクツの展示室が好きです。
以前ブログにも書いたBRAUNのプロダクトデザイナー、ディーター・ラムスの60年代の製品が、日本のウォークマンと並んで展示されています。
なんだかちょっとぴりうれしかったり。

imgV&Aはデザイナーを刺激する展示がたくさん。

デザインミュージアムは無印良品のエキシビジョンだったのでパス。
他にもサーペンタインやホワイトキューブ、ICAと言った有名なギャラリーにも行きたかったのですが、色々な場所で長時間待たされるため、回る時間がありませんでした。
ショッピングはまったくせずに、朝早くから美術館、博物館、観光名所にリンタロ2人で行きまくったのでした。

明日はロンドンのサブカル発信地についてお知らせしますね。
続く

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