ロンドン宿泊1 イーストエンドとウェストエンドの違い

松本 知彦 for Private Time/2014.10.20/旅

一部の人にはお知らせしましたが、先月末展覧会のためにロンドンへ赴きました。
今回はその中で気が付いたことを簡単にお知らせしますね。
最初は宿泊事情から行きましょう。

img横につながっている典型的なヴィクトリアンハウス。この中に泊まったAir B&Bがあります。

僕が滞在したのは1週間ほどですが、その間に3つの場所に泊まりました。
1つ目はエアB&B。
もう1つがウェアハウス。
そして最後は、最近東京にもできた話題の新しいホテル。
3つが3つとも違う場所、違うスタイルで、これだけ多様なスタイルを1度に味わう人もいないでしょう 笑
でも人生で一番おもしろいことは、こういう振り幅にあると思います。
どっちかに偏らず、両方を知ることはとても重要なことだと思っているのです。

img普段は画家のおばさんの家 笑。1階なので中庭に出られます。奥にはキッチンとバスタブ。

img朝食はないので、ヴィクトリアパークの中にあるカフェに食べに行ってました。オシャレだった。

まずエアB&Bから。
B&BはBed and Breakfastの略で、朝食が付いた小規模で比較的安価な宿泊施設のこと、日本で言ったら、、、う~んビジネスホテルと民宿の中間みたいなものでしょうか。
イギリスでは、家の持ち主が不在の個人宅に宿泊することをAir B&Bと言って、一般的なビジネスになっています。
誰もいないので朝食は出てきませんが、キッチンや冷蔵庫、シーツやタオル、お風呂などその人の家のものを自由に使えます。
宿泊費も安くて、旅行者や短期滞在者にはいいシステムだと思うのですが、日本には馴染みがないですね。

ロンドン郊外の住宅は、ヴィクトリアンハウスと呼ばれる120年くらい前に建てられた建物が一般的で、街並みはほとんどこのスタイルの家ばかりです。
多くは3階建て(というか半地下があってそれを1階とみなしての3階建て)で、レンガでできた壁は隣家とつながっており、日本で言う長屋スタイルです。
各住宅の間取りはほとんど同じなので、多くの人が100年前と同じ間取りで生活していることになります。
これは日本じゃ考えられないですね。
ロンドンに住む友人に聞いたところ、友達の家に行ってもほとんど同じ間取りだとのことでした。
時々、つながっている長屋の一部だけが新しい建物になっているものがありますが、それは第2次世界大戦中にドイツ軍に爆撃でやられて(!)後から新しく建てたものだそうです。
僕が利用したAir B&Bもそんなヴィクトリアンハウスの1つでした。
場所はセントラルラインのMile end駅で降りて、しばらく歩いたヴィクトリアパークの真ん前。
かなり東寄りです。

imgウェアハウスの中。上がアトリエ、下にはベッドルームが2つ。キッチンとバスは右奥。

imgアーティストの集まる工場地帯。近所にはブリジット・ライリーのスタジオが。

ロンドンって市内の西側には上流階級が住み、東は移民やワーキングクラスが住む危険なエリアとされてきました。
でもだんだん都市が拡大して、アーティストは東へ東へ移動、それに伴って東側のエリアは音楽やファッション、アートの中心地に変化しています。
最近注目されている街ショーディッチも、以前は危ないと言われた場所でしたが、今は一番ホットなスポット(ロンドン在住のイギリス人に言わせると、もうピークは過ぎたそうですが、)になっています。
エアB&Bの次に宿泊した友人宅は、エアB&BがあったMile endからさらに東、Stratfordという場所にあります。
こちらは、元々は工場地帯で、ロンドンオリンピックが開かれたスタジアムがある駅です。
アーティストの友人は、アーティストばかりが集まるピーナツ工場を改造したウェアハウスに住んでいました。
でっかい工場を仕切った空間に、何人ものアーティストが集まって生活しています。
元々工場なので、風呂や水道はなかったはずだから、新しいオーナーがリノベーションして設置したのでしょう。
こんなウェアハウスで制作活動をしている友人は、なんだか恵まれているというか、羨ましいというか、自分も若かったらやってみたいライフスタイルでしたね。
このStratfordという場所は、古くからの工場地帯と新しい施設が混じり合う、高感度な人たちが集まる面白いエリア。
レタープレス(活版)のスタジオがあったり、お洒落なカフェが点在していたり(日曜のランチは40分待ち!)、Googleが撮影に使ったスケボーパークがあったり、かと思えばすぐ隣には昔ながらの工場やゴミ収集場があったり、今後益々開発されていくことを予感させるエリアでした。
東京でいうと、蔵前とお台場を足したみたいな感じかな。

imgStratfordにあるオリンピックのスタジアム。友人宅から歩いて行けます。

imgザハ・ハディット設計のプール。東京にも近々こんなのができるのでしょうね・・・

切り裂きジャックの事件があったことでも知られるロンドンの東地区(イーストエンド)。
シド・ヴィシャスとジョン・ライドンが出会ったのもイーストエンドにあるハックニーという場所でした。
モッズで言えば、ウェストエンドのWhoに対して、イーストエンドにはSmall Facesがいます。
以前音楽の評論などで、よく耳にした東vs西という構図には何の意味があるのか?今回行ってみて、それはクラスやカルチャーの違いを指しているのだということがわかりました。
ロンドンに住むイギリス人に聞けば、別の国くらい違うという言い方をします。
東地区は昔から、新しいストリートカルチャーが生まれるエリア。
今後益々おもしろいものが生まれると思います。

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