パリ2 パリ行きの目的

松本 知彦 for Private Time/2012.04.20/旅

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ロンドンからユーロスターに乗ってパリへ。
リンタロはもちろんフランスは初めてですが、僕は20年ぶり。
パリにも5回くらい来たことがありますが、さすがに20年も来てないからきっと変わっていることだろうと思いきや、あんまり変わってません。笑
街は相変わらず19世紀のまんまです。

変わったことと言えば、ロンドンからパリまでユーロスター1本で行けるようになったこと。
僕が初めてパリを訪れた時は、ロンドンのウォータールーから列車に乗って、途中でフェリーに乗り換え、再び列車に乗って、ようやくパリに到着というルートでした。
それが今ではハリーポッターの駅として有名なキングス・クロス・セント・パンクラスからユーロスターに乗って、パリの北駅までたったの2時間。

乗り換えることなく、東京から名古屋に行く時間でパリに着いちゃいます。
これだけ近いと1年に1回くらいの頻度で行きたくなるのじゃないか?とも思うのですが、両国の人は他国にそんなに興味はなく、行き来はしないのでした。
しかしここでも大行列が・・・・日本の新幹線は夏休みの帰省時期でもこんなに待たないってば。

imgオリンピックムードのロンドン・パンクラス駅。ハリーポッターはこの駅の9¾番線からホグワーツに。

imgパリの北駅。ヨーロッパの地上の駅は、地面と高低差がなくて鉄骨造なのがいいですね。

パリでの目的もやっぱり最優先は美術館。
ルーブル、オルセー、オランジェリー、ピカソ、ポンピドー、そしてそれ以外にも凱旋門、シャンゼリゼ、エッフェル塔、オペラ座、ノートルダム、モンマルトル、サクレクール寺院などなど、やっぱり代表的な名所をリンタロに見せなければなりません。
3日ではとても全部は回れませんが・・・

imgシャンゼリゼ通りは平日だというのにたくさんの人。表参道より多い。

img登るために長蛇の列。オープン直後のスカイツリーでもこんなに待たないでしょ。

img夜もライトアップされて美しいオペラ座。向こうにヴァンドーム広場が見えます。

そして20年来のフランス人の友人、ピエールに逢うことも1つの目的でした。
彼は日本人の奥さんとの間に13歳の息子がいて、今回はじめて会ったその息子が途中からパリを案内してくれました。
この息子がねえ、とってもしっかりしていてびっくりでした。
日本語もペラペラです。

ピエールの家はモンマルトルにありますが、フランス映画「アメリ」のロケ地となったことで、周辺にも観光客が押し寄せ、すっかり変わってしまったと言っていました。
人が増えたのは美術館だけではないようです。
観光客が辿らない裏ルートでサクレクールまで散歩しながら、変わっていない昔のパリを見せて説明してもらいました。

imgサクレクール寺院とノートルダム。モンマルトルはロートレック、ユトリロで有名。

モンマルトルには、北側に吹き抜けの開口部を持つ画家の大きな家がたくさんあります。
大きくはないですが、ピカソの住んでいた家もその中にありました。
ピエールによると、どれも1億円以上するそうですが、画家という職業でこんなに大きな家に住める人は日本では限られていますね。
村上隆などを除けば、ほとんどいないでしょう。
少年誌の漫画家ならともかく。
芸術が育たないわけですよね・・・

パリでは天気がよく、暖かかったです。
そして人も、イギリス人よりおしゃれで、ファッションも薄着でイギリスのように暗い色ばかりではなく明るい色をまとっているので、なんだか解放された気分になります。
女子はエレガントですが、男子はなぜか坊主頭が多いですねえ。

しかし、またここでも例の問題が・・・
エッフェル塔2時間待ち。
凱旋門30分待ち。
ルーブル1時間半、オルセー2時間待ち・・・
かなりの時間を、待ち時間に費やすことになります。
駅といい、美術館といい、以前こんなことはなかったはず・・・・とつぶやきながらも待たねばならないのでした。

来週は美術館を紹介します
続く

img20年ぶりに上に登ってみました。美しい街、ナポレオンはエライですね。

パリ1 ロンドンとパリのホテル

松本 知彦 for Private Time/2012.04.19/旅

ロンドンではHyatt Regency London - The Churchillというホテルに泊まりました。
地元ではThe Churchillで知られています。
場所はセントラルラインのMarble Arch駅近く。
ロンドンのモードな百貨店セリフリッジをはじめ、オックスフォードストリートやボンドストリートまで歩いて行ける便利な場所にあります。

img写真を見てもわかるように、館内は白、ベージュ、ブラウンで統一されていて現代的。

このホテル、僕が泊まった同じ時に北川景子さんが泊まってました。
日本人は少ない上に、銀色のスパンコールの派手なカーデガンを着ているので目立ちます。
隣で朝食を食べてたので声を掛けようかとも思いましたが、やめときました。笑
ロンドンの朝食は英国式です。
以前からロンドンはご飯がマズイと言われてきましたが、少なくとも10年前よりはおいしくなっているのじゃないかと感じましたね。
ホテル以外、外のレストランでもそんなに悪くありませんでしたし。
パリ行きのユーロスターのチケット予約もこのホテルのコンシェルジュに頼みました。

img朝食と言えば、英国王室御用達ティップトゥリーのジャムはお約束。

パリではPark Hyatt Paris - Vendomeに泊まりました。
なぜハイアット系ばかりなのかというと、その筋の知り合いに取ってもらったからです。(その筋の人です 笑)
ヴァンドーム広場の脇、カルティエ本店の隣に位置し、サントノレやチュイルリー公園も歩いてすぐという、こちらも抜群のロケーションにあります。
ホテルリッツもすぐ近くにあって、このあたりは高級メゾンが立ち並ぶラグジュアリーなエリアです。

imgヴァンドーム広場

imgエントランスはかなり小さく、外から見ると内部に広い空間が広がっていることはわかりません。

パリの建物ってエントランスは目立たないのに、中に入ると奥が深くて、中庭構造を持っているというのが特徴ですよね。
これはホテルに限らず、住宅の建物もそうなっていると思います。(住宅を改装してホテルにしている)
ヨーロッパの建築って、エントランスからはわからないけど、中に入って奥に進むと広くなって開くという京都のような建築構造を持っています。
京都の場合、江戸時代に道路に接している面積に応じて税金を徴収する制度があったため、税金を免れる目的で、できるだけ接道面積を少なくして奥に長く、中庭を作って光を取り込む構造を採用するようになったという歴史的背景があります。
ヨーロッパはどうしてこうした構造を持つようになったのでしょうね。
調べてみたいです。

部屋は中庭に面していましたが、すごく暗いのが気になりました。
外国人は日本人と違って、目が弱いため光は好きではないと聞きますが、それにしても暗い。
昼間でもライトをつけないと本は読めません。
そして日本のパークハイアットにもありますが、この不思議な彫刻は何でしょうね。
扉の取手にもなってたり、ホテルの中のあちこちにあります。

img左上にあるカードは部屋の鍵です。お洒落ですなあ。

imgライムストーンとゴールドで統一されたシャワールーム。

Park Hyatt Paris – Vendomeは、地下にスパがあるのが特徴です。
ヴァンドーム広場でスパに入るというのは、意外性があってイベントとしてもいいと思いますが、利用するには海パン着用が原則。
日本人としては、屋内の温泉に海水パンツはちょっと違和感あります・・・・
僕は事前に調べて日本から海パン持っていきましたけど 笑

毎日朝食を取るレストランが気持ちよくてよかったですね。
ガラス構造の天井から自然光が差し込むレストランでした。
この自然光の入るレストランもそうですが、内装のいたるところに使われているライムストーンなど、色々なところがミラノにあるPark Hyatt Miranによく似ていました。
同じデザイナー?

imgスパは思ったより小さくて深いです。リンタロは水中メガネ持参で潜ってました 笑

ホテルの人は、ロンドンに比べるととっても感じのよい人たち。(別にロンドンが悪くわけじゃないのですけど、愛想があるという意味で)
サービスもランクがちょっと上な感じがします。
ロンドンみたいにタバコの吸殻が路上にたくさん落ちていることもなく、街は美しいし、天気もいいし、なんだかロンドンにいる時より明るい気持ちになったのでした。

続く

imgパリのパンはおいしいですね。このスペースは気持ちがよいです。

ロンドン4 サブカル発信地

松本 知彦 for Private Time/2012.04.18/旅

ロンドンの友人が住んでいるベスナルグリーンは、センターからセントラルラインに乗って30分くらいの郊外。
しかし日本のガイドブックにも書かれるほど、今もっとも熱いカルチャー発信地として知られています。
僕が以前ロンドンに行った時は、カムデンロックやコベントガーデン、ポートベローでしたが、東京で原宿から中目黒にカルチャー発信地が移動するように、ロンドンでもトレンドの場所は移動するようです。
土曜日はフードマーケットの日でした。
他にも木曜に開かれるフラワーマーケットなどが有名とのこと。

img町には運河が流れていて船に住んでいる人も。船の中で古着屋をやってます。

imgマーケットの様子。パブには昼間からたくさんの若者。

ここはどういう場所かというと、東京で言えば中央線の国分寺にギャラリーがたくさんあるみたいな場所です。
数年前まで、ドラッグディーラーがフラフラしているような治安のよくないエリアだったそうですが、現在ここに住んでいるのは、学校を卒業してクリエイティブで成功を目指す、売れる前の若いクリエーターたち。

行った時は、ちょうど週に1度のギャラリーのオープニングの日だったので、色々と回ってみました。
小さい無料のギャラリーがたくさん集まっていて、どこも同じ曜日から新しい展覧会を開始するので、その日はビールを飲みながらギャラリーをはしごできるのです。
どこもワイワイやってて、なんだか懐かしい感じでした。
そういえばこの感じ、こないだブログにも書きましたが、都内で家具の新作発表パーティに行った時に感じた90年代の雰囲気に似ています。
作品もそんな作風に見えます。
え?まさか、それがトレンドなわけないよね?

img立体グラフィックとか90年代のフランク・ステラみたい。

ギャラリーだけでなく、少し歩くと小さな可愛いお店がたくさん。
その中に見たことのあるロゴが・・・・・
そうです。
ラフトレードです。

知らない人のために書いておくと、ラフトレードは80年代後半から90年代、スミス、アズテックカメラ、ヤングマーブルジャイアンツなどのアーティストが在籍したレコードレーベルです。
ボーカルのモリッシーを中心としたスミスのアルバム「肉食うな(今考えるとすごい邦題)」の世界的ヒットで、このレーベルが一躍知られるようになりました。
僕の好きなモノクロームセットも在籍していましたね。カッコ良かったなあ。
音楽知らない人には、まったく意味不明な話でスミマセン。。。

以前はポートベローにあった小さいレコード店だったんですが(そこへは行ったことがあります)、このブリックベーンのお店は大きいです。
こんなにたくさんビニール(アナログレコード)を売ってるのにも驚き。
店ではアニエスベーとコラボでボーダーシャツとか売ってるし、、、
エー?もしかして90年代ブームが来ているの???
そういえば日本でも最近、アニエスベーが再び出て来ましたね。
でもまさか、90年代ブーム??

imgラフトレード、、この懐かしい響き。店内にはプリクラならぬ証明写真があります。

夜にはこのあたりで一番お洒落と言われている(あくまで言われている笑)BISTROTHEQUEという話題のフレンチレストランに行きました。
ま、おしゃれと言っても国分寺なので、そこそこなんですけどね。失礼!
久しぶりに友人とのディナーは楽しかったです。

そしてロンドンからパリへ向かいます。
続く

imgおいしいですよ。

ロンドン3 見るべきは(見せるべきは)

松本 知彦 for Private Time/2012.04.17/旅

セントポール大聖堂からミレニアム・ブリッジを渡ると、テートモダンがあります。
この橋は2000年、これまたノーマン・フォスターとアンソニー・カロとの共同設計によって作られました。
テートモダンは以前、テートギャラリーという名前で別の場所にあったはず。
以前そっちには行ったことがありますが、ここを訪れるのは初めてでした。

imgセントポール大聖堂からミレニアムブリッジを渡ればテートモダン

img外側はレンガを積み上げた積層構造ですが、内側は倉庫のようなグリッドの鉄骨造というギャップが面白いです。

建築は、安藤忠雄を退けて、コンペで1位と勝ち取ったヘルツォーク&ド・ムーロン。
元々は発電所だった建物のリノベーションですが、この建築はなかなかカッコよかったです。
以前発電機が置かれていたという地味なエントランスを入ると、まず地下に降りなければならず、最初からなんで地下?と思いきや、地下にはアートショップしかなくて、展示を見るにはそこからさらに2Fへ、ガラスで覆われたエスカレーターで上がらなければならないという、なんともまどろっこしい導線ですが、途中のシークエンスに工夫があって飽きさせません。
建物の中で強制的に高低を移動させることで、変化する見慣れない景色を見せ、自分の位置や高さを体感させる役目を果たしています。
建物自体を作品として見立て、エスカレーターはそれを見せる装置として位置付けられていると思いました。
僕はやっぱりポップの展示室が好きでしたね。

imgドナルド・ジャッド(上から2つめ)とダン・フレイヴィン(一番下)カッコいい。

行った時は常設展に加えて、草間弥生の企画展をやってました。
草間弥生の次がダミアン・ハーストだったんで、どうしても見たかったんですけどねえ・・・残念。
ミュージアムショップは、かなり充実していておもしろかったです。
買いたい物がたくさんあったのですが、、、買いそびれてしまい、、、もう1度行きたいです。

リンタロは以前、学校の見学で、東京都現代美術館に行ったことがあり、それがとても印象深かったらしく、彼曰く、現代美術は好きなのだそうです。
なぜ?と聞いたら「だってカッコいいじゃない」という返事。
ズバリの答えにニヤッとしてしまいました。
確かに現代美術はカッコいいですよね。

img本物のリキテンシュタインの絵を近くで見るリンタロ

img出口は地下1階。1階までスロープを上がるようになってます。この出口が吹き抜けの巨大ホールになっていてカッコよい

他にもビクトリア&アルバートミュージアム、ロイヤルアカデミーオブアートなどに行きました。
ロイヤルアカデミーオブアートで開かれていたデイヴィッド・ホックニーの回顧展は、入るのに3時間半待ち・・・・
ここでの時間のロスは旅行中、最大の失敗でした。
ガイドブックにも書いていない情報だから、だいじょぶだろうと思って行ったら、イギリス人で長蛇の列。
あまりの列にテレビの取材も来てました。
モネならともかく、現代美術のホックニーが、いつからこんなに老若男女に知られる作家になったのでしょう?
日本では考えにくいですが、イギリスでは既にそういう存在なのでしょうか?
おばあさんもたくさん来てるんです。
外で飲まず食わずで立ちっぱなしの3時間半、もう寒くて泣きそうになりました。
我慢強く待ったリンタロは偉かったですね。

imgこの待ち時間は、イギリス人のオペレーションの問題だと思います。

やっと中に入ると、自分の一番見たかったプールのシリーズや、シャワー浴びてる人のドローイングは展示されておらず、近作がほとんどで、一番おもしろかった異なる視点の映像を組み合わせたムービーによる展示は、人がギュウギュウで入れず、、、カタログも買わずに出てきました。
面白いから行こうと言っておきながら、リンタロには申し訳ない思いがしました・・・
すまん、リンタロ。

しかし、どこへ行ってもなが~い列で、これは旅行中の最大のストレスでした。
以前行った時はこんなことはなったのに。
インターネットの普及で情報が行き渡り、たくさんの人が観光するようになった?
こういう状況なら、見る側もそれなりの準備が必要だと感じました。
ここだけは10年前と全然違う点でしたね。

ビクトリア&アルバートミュージアムは、ウィリアム・モリスが手掛けたカフェが有名です。
すごくゴージャス。
展示は18世紀の部屋をそのまま移築した部屋もおもしろいですが、20世紀のプロダクツの展示室が好きです。
以前ブログにも書いたBRAUNのプロダクトデザイナー、ディーター・ラムスの60年代の製品が、日本のウォークマンと並んで展示されています。
なんだかちょっとぴりうれしかったり。

imgV&Aはデザイナーを刺激する展示がたくさん。

デザインミュージアムは無印良品のエキシビジョンだったのでパス。
他にもサーペンタインやホワイトキューブ、ICAと言った有名なギャラリーにも行きたかったのですが、色々な場所で長時間待たされるため、回る時間がありませんでした。
ショッピングはまったくせずに、朝早くから美術館、博物館、観光名所にリンタロ2人で行きまくったのでした。

明日はロンドンのサブカル発信地についてお知らせしますね。
続く

ロンドン2 見るべきは(見せるべきは)

松本 知彦 for Private Time/2012.04.16/旅

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僕の中でロンドンとは、やっぱり音楽の国。
最初にビートルズがあり、マージービートがあり、そしてモッズ、パンク、スカ、パブロック、80年代のニューウェイブ、ニューロマンティック、ネオアコースティック、90年代に入ってグラウンドビート、ガレージパンク、ギターポップ、アシッドジャズ、2000年代に入ってドラムンベース、ツーステップなどなど、色々な音楽の潮流を創り出してきたイメージがあります。
同時にスーツの原型を作ったジェントルマンの国、サヴィルローを中心としたメンズファッションの発祥地。
またネヴィル・ブロディやトマトなどを輩出した優れたグラフィックデザインの国でもあります。
階級制度でガチガチな社会でありながら、音楽、ファッション、デザインなどサブカルチャーを次々と生み出してきた国という印象ですね。
そして僕の大好きな007の生まれた国でもあります。

ということで、ロンドンで見るべきはサブカルチャーなのではないかと思ったりしますが、息子であるリンタロには大英帝国時代から続く芸術・名所旧跡を見せて回らなければなりません。

まずは大英博物館。
2001年にノーマン・フォスターによってグレートコートと呼ばれる自然光が入る大きな中庭が作られました。
僕が10年前に行った時は、この中庭はありませんでしたが、この改修は大正解ですね。
とっても気持ちの良い、開放感のある明るい空間に生まれ変わっていました。
展示の内容は変わってませんでしたが、このグレートコートの体験のおかげで大英博物館は、より印象に残る博物館になったと思います。
やっぱりここではロゼッタストーンとエジプト、そしてミイラがお約束でしょう。
この大英博物館のグレートコートのガラス構造、ロンドンのランドマークになっているロケットのような保険会社のビルと同じですね。
これもノーマン・フォスターの設計です。(2004年)

img外観は以前と変りません。

img入るといきなり巨大な吹き抜けです。自然光が入って気持ちがいいですね。

imgこれらの収蔵品は大英帝国時代に権力にモノを言わせて、他国から勝手に持ってきたものなんですよ

imgちなみに新宿にあるのはノーマン・フォスターじゃないですからね、念のため笑(丹下健三の息子の設計)バルセロナにあるジャン・ヌーベル設計のにも似てます。2000年代初頭の流行?

タワーオブロンドン。
ここも基本変わってません。
でも展示がものすごく充実していて驚きました。
鎧のオンパレードです。
もしかして以前行ったとき見落としてたのかな?
近くにはタワーブリッジが見えます。
対岸には同じくノーマン・フォスターによって2002年に作られたロンドン新市庁舎ビル。

imgこの橋を見るたびに、ポール・マッカートニー&ウィングスのジャケットを思い出します。

imgテムズ川を挟んだ古城の対岸には近代的なビル群が並び、対照的。

1805年に作られたトラファルガースクエア。
塔の周りに鎮座する4頭のライオンは有名ですね。
ちなみにもうなくなっちゃったけど、三越の入口にいたのはこのライオンのコピーです。
本物は大きさが三越のそれより10倍くらいありますけど。

トラファルガー広場を抜けて、セントジェームズパークを横目に見ながら、ザ・マルをまっすぐ歩くと、バッキンガム宮殿に着きます。
このマルは、馬の糞がたくさん落ちているので、気を付けて歩かないといけません。
宮殿の建物の上に旗が立っているときは女王が滞在されている時。
行った時も旗は立っていましたから、きっといらっしゃったのでしょう。

ここからウェストミンスター寺院、ビッグベン、ロンドンアイまでは歩いてすぐです。
僕が以前ロンドンを訪れた時は、ロンドンアイはありませんでした。
こないだまで世界1位の大きさを誇っていましたが、シンガポールかどこかの国に抜かれて現在世界2位です。
しかし観覧車に乗るのに1時間半待ち。う~ん・・・
この待ち時間は、これからあちこちで体験する始まりにしか過ぎなかったのですが。

時差ボケも顧みず、朝早くから色々な場所に出向いて、夜9時くらいまで歩きっぱなしのせいで、小学生のリンタロはクタクタになってました。
でも、このくらいハードに回らないと、色々なものが見られないのが海外旅行ですからねえ。
リゾートの海外旅行とは違うのでした。
さて次は美術館です。

続く

imgこちらもWhoのマイジェネレーションを思い出させますね。

ロンドン1 渡航の目的

松本 知彦 for Private Time/2012.04.13/旅

今、この都市へ観光で行こうとする人は、きっとかなり少ないでしょう。
ロンドンの魅力を答えなさいと言われても、人によってバラバラだし、それよりもご飯がマズイ、天気が悪い、街が汚いなどなど、みんなが思う共通のマイナスイメージばかりが先行してしまいます。
やっぱり同じヨーロッパなら、観光、ショッピングどちらを取ってもイタリアやフランスには勝てません。
もうすぐオリンピックだから、今多少は注目されているかもしれませんけど。

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imgJALの機内食で牛丼が。しかしこのネーミングは・・・

今回、ロンドンに行くことになった理由。
それは息子です。
息子と2人で旅行がしたかった。
彼は中学を受験することになっています。
だから今は毎日勉強ばかり。
小学校の時、まったく勉強しなかった僕にとって、傍から見ているとそれはちょっと可愛そうにも思えるのですが、小学生の50%が中学を受験する昨今、これは仕方がないことなのでしょう。
去年の同じ時期、春休みに2人で旅行に行くことを計画していましたが、地震が起きて行けなくなってしまいました。
そして5年生になった息子と旅行に行けるのは、今年が最後のチャンス、今行かなければいけないと思いました。
男だけの2人旅です。

彼が行きたい場所として選んだのがロンドンでした。
ロンドンには彼と僕の共通の友達、昔digで働いていたスタッフが住んでいます。
英語の絵本を翻訳して、時々息子に送ってくれていた彼女が英国に住んでいるうちに、ロンドンへ行きたい、というのが息子の希望でした。
彼女は現在、ロンドンでPUMAのデザイナーとして働いています。
そしてロンドンに行くなら、大学時代に仲の良かった友人に会うこともできます。

img飛行機の窓からロンドンアイが見えました。

imgヒースロー空港からヒースローエキスプレスに乗ってパディントン駅に到着

さて、そのロンドン。
僕は10年ぶり5回目、息子はもちろん初めてです。
彼女に会うこと以外に、やっぱり押さえておかなければならない場所がいくつかあります。
プライオリティの最優先が美術館です。
息子に本物の絵を見せてあげることが、ジェントルマンズツアーの最大の目的でした。
テートモダン、大英博物館、この2つはマストでしょう。
他にも、バッキンガム宮殿、トラファルガー広場、タワーブリッジ、ロンドン塔、ウェストミンスター寺院、ビッグベン、ピカデリーサーカス、ビクトリア&アルバートミュージアム、デザインミュージアム、ナショナルギャラリー、新しいとこでロンドンアイなどなど。
みんなが知っている基本的な観光名所は押さえておかなければいけません。

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img懐かしいロンドンの地下鉄。やっぱ車体が小さいです

そしてどうせロンドンに行くのなら、街の様子を息子に見せるという目的以外に、自分の青春時代を振り返ってみたいという気持ちもありました。
僕の青春時代、大学ではやっぱりロンドンは憧れの地でした。
みんなが行く卒業旅行でも、ロンドンは行先に必ず入っていたし、同級生や先輩たちは卒業後、何人もロンドンを目指して渡欧していきました。
10人以上の友人たちが今もロンドンに住んでいると思います。
僕が生まれて初めての訪れたヨーロッパの地もロンドンでした。
当時20歳そこそこ、最初に訪れた時は感動しましたね。
石造りでこんなに美しい街があるのかと思いました。
レンガの壁、オレンジ色の街灯、街の匂い、地下鉄の雑踏、何を見てもすべてが新鮮で、鮮明に記憶に残っています。
他の国との差などわかりませんから、ロンドンというより、これがヨーロッパなんだと実感したものです。
息子は既にヨーロッパに行ったことがあるとは言え、高学年になって僕が感じたことの1/10でも感じてくれたらなあという想いがありました。

かくして、僕の物欲はさておき、息子に色々なものを見せるための、男だけのジェントルマンズツアーはスタートしたのでした。
続く

熱海 ふふ

松本 知彦 for Private Time/2011.11.30/旅

以前このブログでも紹介した箱根翠松園の姉妹旅館「熱海ふふ」です。
2007年12月にオープンしました。

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熱海は、古くは明治時代から栄え、昭和に入ると新婚旅行の名所として、そして70~80年代には企業の慰安旅行先としてなくてはならない保養地でした。
「オレが日本を作ったんだ」という世代のお父さん、お母さんには馴染み深い温泉街なのです。
しかし今では・・・・それは後述するとして、まずは「ふふ」です。

ここを訪れるのは2回目ですが、最初に行った時は、わかりやすいプチラグジュアリーの演出(もちろん悪い意味での)が、残念な印象でしたが、今回訪れた時は前回ほど感じませんでした。
なぜだろう?慣れてしまったのかな。。
自分の感度が落ちたのか?経年で馴染んできたのか?以前と比べると周りの経済状況が変化したからなのか、わかりません。
客室には全室露天風呂があって、翠松園と同じ設計者らしくインテリア、露天風呂のレイアウトが翠松園とそっくりです。

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今回は僕の誕生日ということで、シャンパンやケーキをサービスしてくれました。
とうとう僕もAKBならぬMTM(マツモト)48になってしまいました・・・用意してくれた4と8の数字のろうそくが泣かせます。

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全室に露天風呂がついているのですが、宿泊客用の大きな露天風呂もあります。
その脱衣所にはコーヒー牛乳が。
やっぱお風呂の後はコーヒー牛乳ですね。
このコーヒー牛乳は、室内に置かれたネスプレッソ同様、何本飲んでも無料です。
再生紙のキャップは昔から変わりませんが、開けやすいよう今はツメのようなものがついているのですね。
子供の頃は小学校でこのキャップを飛ばして遊んだものです。

紅葉の季節で、熱海の街も色づきはじめていました。
近くの熱海梅園を訪れると美しいもみじがたくさん。
しかし、、、熱海。
日本人のリゾートの原点のような温泉街ですが、今は廃墟マニアがこぞって訪れる場所となっているのです。

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新幹線が止まるとはいえ、かなりローカルな感じで老朽化は否めません。
そして駅前にはボーリング場。
温泉+ボーリング、射的・スマートボールという温泉街の王道な組み合わせですが、ボーリング場のビルはデザインも相まって今はただ無機質の巨大なコンクリートの塊に見えます。
ボーリング場から熱海サンビーチまで、相当な数の旅館やホテルがひしめきあっていますが、どれも60~70年代に建設されたと思われる建物、かなり昭和な雰囲気です。
中でも1964年に建築された巨大なニューフジヤホテルはザ・昭和。
箱根と違って、熱海は海まで急勾配の狭い場所に、ここぞとばかりホテルや旅館が乱立しているのですが、無計画に建てられた建物は、今見るとかつての盛況ぶりが容易に想像できて、悲しい感じに襲われます。

ビーチ前の一等地には廃墟群。
工事が途中のままで放置された大型ショッピングセンタ-、倒産して壊され、更地となっているホテルの跡、跡、跡。
これだけ巨大な廃墟を見るのは生まれて初めて。ものすごいインパクトです。
1990年代以降、社員旅行の衰退と大型宿泊施設を敬遠する顧客動向によって、次々とホテルは廃業に追い込まれました。
まるで空爆を受けたガザ地区のような熱海・・
http://www.funkygoods.com/hai/atami/atami.html

2006年には、熱海市長は財政危機宣言を出しています。
そんな熱海にもリーマンショック以降、東京から近い旅行先として人が少しずつ戻ってきていると言います。
「ふふ」もそんな中の1つでしょう。
また盛り返して、時代にマッチした新しいリゾートに生まれ変わって欲しいですね。

箱根 翠松園

松本 知彦 for Private Time/2011.11.22/旅

箱根は江戸時代に関所があった場所です。
こんな山道を徒歩で登っていたのかと思うと、江戸時代の人はすごいですね。

温泉で有名な強羅も、塔ノ沢も決して簡単に行ける場所ではありません。
こんな不便な場所なのに富士屋ホテルなど、明治時代から高級保養地として栄えてきたのはなぜだろう?と思います。
温泉宿場町としてなら山のふもとの箱根湯本の方がロケーション的にはずっと便利。
そこに施設を作らず、こんな山の上の不便な場所に施設を作った理由は、たぶん何か歴史的な背景があるのだと思います。
時間があるときに調べてみたいものですね。
今でもこの地に強羅花壇やハイアットリージェンシーなどラグジュアリーなホテルが点在しています。

img敷地はかなり広いのですが、客室は23室のみ。

さて行ったのは箱根小涌谷にある翠松園という新しい旅館です。
三井財閥が所有していた別荘を譲り受けて改造し、今はホテルとして営業している施設です。
敷地は広く、施設内のレストランは明治に作られた文化財の建築をそのまま利用しています。
宿泊施設は新しいですが、施設内にあるレストランだけはクラシックで風情があります。
聞いてみると、経営母体は六本木や新宿にある深夜営業で人気のうどん屋「つるとんたん」を経営する企業でした。
夏木マリがプロデュースして話題になり、今でも行列ができる有名店です。
「つるとんたん」・・・・これには少し驚きました。

imgここが施設内のレストラン。

img落ち葉が綺麗ですね。

ホテルというのは、ラグジュアリーで、非日常的な体験ができる場所であって欲しいという願望があります。
人たちが想像するラグジュアリーなイメージを、形にして提示することがホテルのビジネス戦略であり、作り手は投資によってそれを実現します。
加えて、外資のホテルなら外国という武器で非日常を、高級旅館は歴史という他社が手に入れられない老舗という武器で勝負をしてきました。
それが差別化につながっていたのです。
しかし今外資や歴史という武器がなくとも、ラグジュアリーは戦略として作り出せるようになったと感じます。
星のやなんかはいい例でしょう。
明治からそこにあるべくしてある富士屋ホテル、外資のハイアットリージェンシー。
「つるとんたん」が経営する翠松園はそれらと比較しても全く負けてはいないのです。
作り出された感性価値が、手の届かない歴史や外国に勝るケースもある、そんなことを感じた箱根でした。

img客室全室に露天風呂があります。そして湯上りサイダー。小瓶で可愛い&おいしい。

天城峠 旧天城トンネル

松本 知彦 for Private Time/2011.10.11/旅

「あなたと越えたい天城~越え~」
石川さゆりの歌でおなじみの天城トンネルです。
映画にもなった松本清張の小説「天城越え」や、川端康成の小説「伊豆の踊子」にも出てくる有名な場所ですね。

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旧天城トンネルは正式には天城山隧道と言い、現在利用している新しいトンネルと区別するために、旧天城トンネルと呼ばれています。
静岡県の伊豆と河津を結んでいますが、ここに行き着くまでに細く険しい峠の道を登らなければなりません。
このトンネルが完成するまで、南伊豆の人たちは北伊豆へ向かう手段がなく、孤立していたそうですが、トンネルが完成する以前の天城越えは相当の難所だったと思われます。(トンネルまではかなり急な坂道が続きます)
明治38年に開通した天城トンネルは全長445.5m、総石造りで平成13年にはトンネルとしては初めて国の重要文化財に指定されました。
時代的にもたぶん人がつるはしなどを使って、手で掘ったと思われますが、5年間で12人の人が命を落とした難工事だったようです。

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このトンネルは1車線しかないので、対向車が来たらどちらかがバックするしかありません。
トンネルが完成した明治時代は、車も少なかったでしょうからこれで十分だったのだと思います。
そんなこともあって、1970年に開通する新天城トンネルの必要性につながっていったのでしょう。
トンネルの中は電気もなく真っ暗ですが、歩いて向こう側へ抜けることができます。
規則正しく積み上げられた石が出口までずっと続いていて、まるでセットのようです(って言っても暗くてよく見えないんですが、、)。
心霊スポットとしても有名です・・・・
夜は、、、歩いて通るのは僕には無理です。汗

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アマンリゾート バリ島

松本 知彦 for Private Time/2011.08.23/旅

夏休みに行ったバリ島の続きです。
今回はアマンリゾートについて書きたいと思います。
シンガポールに本社を置くアマンリゾートは、プーケットの「アマンプリ」を皮切りに、現在アジアを中心に23のホテルを経営しています。
ラグジュアリーリゾートと言えばアマン、その名前を知ってる人も多いでしょう。
今まで大嫌いだったバリ島ですが、アマンに1度は行ってみたかったんです。

ホテル開業から10年以上が経過し、すでにアマンは終わったと言う人もいます。
しかし僕はそんことはかけらも思いませんでした(と言っても経験が少ないので比較できませんが、せめて同じバリにあるブルガリホテルと比較してみたいものです・・・)
ここ数年で、東京ではペニンシュラ、マンダリン、コンラッドなど新しい外資系ホテルが次々と開業しましたが、10年以上前に作られたパークハイアットが輝きを失わず、それらと比較してもまったく劣らず、素晴らしいように、やっぱりアマンは素晴らしいです。
それを深く感じた旅行でした。

バリ島には3つのアマンリゾートがあります。
そのどれもが異なるコンセプトを持って建てられていて、これがまた素晴らしく、なんだか遠い昔に感じたワクワクする懐かしい感覚を思い起こさせる時間を与えてくれました。

「アマンキラ」
1992年のオープン以降、リゾート雑誌には必ず登場するホテル。
3段プールはあまりにも有名です。

img3段プールの向こうには広大なインド洋。石造りの建築は宮殿のようです。

「アマヌサ」
ホワイトサンドのプライベートビーチを持つホテル。
広大な敷地に30しか部屋がないというのもラグジュアリーの条件でしょうね。

imgでかい・・・城?遺跡? いえホテルです

imgここで朝食を取ります。ビルなんて1つもなくスゴイ見晴らし。

img部屋にはプールがついてます。インテリアもラグジュアリーですなあ。

「アマンダリ」
上記2つとは異なり、森の中に静かに佇むホテル。
ここでは夜に食事するのがいいです。
ガムランの生演奏を聴きながら、かなり暗い照明で大人のムード。

img森を抜けるとエントランスがあります。写真じゃなかなか伝わりませんね。

パクチーが嫌い、辛い物が苦手、不衛生なイメージが嫌い、民族的な絵画や彫刻が嫌い、日本女子の渡航目的先としても嫌い、などなどまったく好きではなかったバリですが、今回の旅行で少し好きになりました。
バリは決して土着信仰的なアートだけではなく、細かい手仕事による優れた工芸品も多く見られました。
高くないのに、家具がすべて無垢材というのも魅力。

アマン、来年も行きたいなあ・・・
円高が長く続くとうれしいのですけどね。

img帰りにサプライズで自分の名前が彫られたペンと、スーツケースの名札がもらえます。

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