ホルべイン 透明水彩絵具

松本 知彦 for Private Time/2011.10.07/文房具文房具

僕が美大を目指していた高校生の時、絵を描く道具は重要なアイテムでした。
揃える絵具のメーカーで、人との差別化を何とか図ろうとしたり。
そんなので絵がうまくなるわけもなく、くだらないことなんですけど、そうでもしてどうにか人と差をつけようとみんなこぞってやっていました。

img

当時みんなが使っていたのは、ほとんどがクサカベという国産メーカーか、ホルベインのどちらかで、この2つのブランドはよく比較されていました。
ホルベインの方が舶来モノなので、クサカベより値段が高く、そのせいなのかホルベインの方が色が綺麗だと言われていました。

絵具は、同じメーカーですべて揃えることはせず(購入時はしたかもしれないけれど)、なくなったものだけ単品のチューブで買い足していくので、その際どのメーカーのものを買うかが重要でした。
その中で一番高かったのがホルべインのバーミリオン(朱色)です。
1本1000円以上はしたと思います。

他の絵具はクサカベでも、バーミリオンだけはどうしてもホルベインにする必要がありました。
理由は簡単、色が綺麗だと言われているので、作品がうまく見えるからです。
確かにクサカベとホルベインのバーミリオンの色は違っていました。
今考えればどちらがいいというわけではないですが、これが同じ色?と感じるくらい色味が異なっていて、ホルべインにはホルべインにしか出せない色だったのを覚えています。
僕もほとんどクサカベの絵具を使っていましたが、バーミリオンだけは努力してホルベインのものを買っていました。
でも高かった・・・

そんなわけでホルべインのバーミリオンという色には、特別な想いがあります。
同じ美大を目指す仲間たちの間で当時言われていたように、クサカベでは出せない色、価格以上の価値、大学に受かるための必携アイテムなどなど、そこには特別な力が存在するように僕も感じていました。
キャップを開いてパレットに絵具を出す時には特別の想いがありましたね。

久しぶりにホルべインの絵具を買ってみましたが、ロゴも変わって昔より現代的?になった印象。
以前はHWCなんて省略ロゴじゃなかったのに。
これは透明水彩絵具なのでそんなに高価ではないですが、僕にとっては憧れのメーカー。
このブログのイラストもホルべインの絵具で着彩しています。

profile

recent entry

category

archive

saru

ページトップ
表示切替:モバイル版パソコン版