原宿 Freiheit/フライハイト

松本 知彦 for Private Time/2014.02.05/文房具文房具

ここ数年、ランドスケープの流行とともに、文房具がかなりキテてますね。
今まではビジネスユースとしての文具だったものが、ファッション化して雑貨になり、女子の自家需要が増加、それに伴ってフランフランやセブンイレブン(by佐藤可士和)などの大手がステーショナリー分野へ参入。
毎年全国の文房具店の数が減少していく一方で、売り場面積が増加しているという実際の調査データからは、文具専業店の廃業と他事業からの参入が相次いでいることを物語っています。
みんなお金になることには鋭く、動きも早いのです。。

imgお店はマンションの1室

手作り、民芸、クラフトワーク、made in JAPANなどの流れと結びついた雑貨のブームが起きています。
手ぬぐいなんかもそうですが、こうした流れは文房具にも押し寄せていて、ツバメノートなどの老舗メーカーもコラボで次々商品を出しているし、中央線沿線や東京の東地区には、ここ数年でユニークな文房具屋が登場、青山には文房具カフェなるお店もできました。
同じ青山には北欧からタイガー、大阪からはアソコ、話題の店も次々オープンしていますね。
ファッションと文具の距離がどんどん接近し、nico and...なんかに至っては、もう洋服屋なんだか雑貨屋なんだか、はたまた家具屋なんだか、なんの店かよくわからなくなってます。
逆に文房具屋ではバッグや家具、アート作品を売り始めるし、本業は何屋なのかわからないような店が増えてますね。
従来の文房具屋と差別化を図り、頭角を現わしてきたデルフォニックスもスタイルをウリにしていて、純粋な文房具屋とは呼べないと思いますし。
去年新しくできた商業施設、たとえば東京駅前にできたKITTE、スカイツリータウン内のソラマチ、原宿の東急プラザなどには、必ず文房具雑貨店が入っていて、そんなトレンドを反映しています。
こうした流れはどこまで行くのでしょうね。

img店内は狭いです・・・

img所狭しと珍しい&小さな文房具がたくさん置かれています。

もう流行り過ぎて食傷気味ではありますが、こうした文房具の流れを察知して(かどうかはわかりませんが、)2005年にオープンしたのがフライハイトです。
最近の文房具ブームの中では老舗に入っちゃうかもしれないですね。
場所が原宿っていうのが意外ですが、僕はオープン当初にこのお店に行ったことがあります。
当時は今と違って、輸入の文具だけを取り扱う男っぽい店でした。
インテリアも男っぽくて、輸入プラモデル店、アナログレコード店みたいな感じだった。
今は女子向けのファンシー文具も取り扱っていて、店内にはギャラリースペースも併設されています。

img僕が行った時には、ギャラリースペースでステッドラーの展示をやってました。

お店の人に聞いたら、ショップだけでなく輸入文具の卸もしているとのこと、そりゃそうだろうなあと。
この手のビジネスモデルはわかりませんが、消しゴム200円の小売だけでは、さすがに厳しいんじゃないかと思います。
でもデルフォニックスみたいに広げずに、常に小さなお店というスタンスは好感持てます。
お店は原宿Forever21の目の前にあるのですが、知らないとどこにあるかまったくわからない。
1970年代に建ったと思われる古いマンションの2階の一室がお店なのですが、1階のエントランスから続くロッカーの置かれた薄暗い廊下は、その先にお店があるとはとても思えず、、、ここダイジョブ???と相当不安な気持ちにさせられます。
間違いなく、たまたまフラッと店に立ち寄るっていうことはないでしょう。
固定ファン&卸によって成り立つビジネスなんでしょうね、きっと。

imgこの先にショップがあるとは到底思えません・・・・ このたくさんのロッカーは何?

開店当初に訪れた時と街の様子が一変してしまって、高度成長期に建てられた古いマンションは周りの景色とまったくマッチしてません。
お店が開店した当時は、Forever21もH&Mもありませんでしたから。
ここだけ取り残された昭和の雰囲気満載で、原宿のど真ん中にこんなとこあったのか、という不思議な場所です。

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