SMYTHSON OF BOND STREET レターセットのオーダー

松本 知彦 for Private Time/2013.10.03/文房具文房具

随分前の話になりますが、ある日家に帰ると何やら黄色い小包が届いていました。
なんだろ?と最初はわからなかったのですが、そうでした、思い出しました。

img海外から小包が届くと今でもワクワクします。

imgロゴにはロイヤルワラントが3つ入ってます。

ロンドンでオーダーしたスマイソンのレターセットが送られてきたのでした。
注文したものが、遠くヨーロッパから小包で届く喜び。
これは格別ですね。

imgボンドストリート本店の奥からエントランスを見た様子。

ロンドンのボンドストリートにあるスマイソン本店では、レターヘッドや封筒に自分の名前や住所をオリジナルで印刷してくれるサービスがあります。
店内は広いのですが、この名入れサービスのカウンターは、店の一番奥にあります。
銀行の奥にある顧客相談窓口をもっと広くしたみたいな場所と雰囲気。

店の手前の方では革小物や手帳を扱っていて、手帳の表紙やパスポートカバーなどに金の箔押しで名入れのオーダーをすることができます。
手帳のオーダーには、長身でモデルみたいな男子がかなり親切に対応してくれました。
彼に封筒のオーダーもしたいと伝えると、店の一番奥のオーダーサロンに案内してくれたのですが、、、
しかし、、、そこへ一歩足を踏み入れるなり、急に顔から笑顔が消えて「ここは僕の担当じゃないから」とそそくさと立ち去っていきました。
なんで?と思ってたんですが、理由はあとでわかることに。

img小包を開けると箱が3つ。封筒1箱、便箋2箱でした。

オーダーは、まずレターヘッドの紙質を選んで、デザインを指定します。
そのあとヘッダーに入れるアルファベットの書体と色を選びます。
僕はスマイソンのブランドカラーであるブルーと、同じくツールに共通で使用しているスマイソンの書体、要はスマイソンと同じ仕様にしました。
長く使われている書体と色、最初にVI(ビジュアルアイデンティティ)を策定したデザイナーは一番美しく見える組み合わせを選んだはずですから、それに沿って同じ組み合わせで依頼することにしました。
封筒もスマイソンブルーの定型を選びました。
封筒の裏に、良く見ないと見えないくらいのサイズで、スマイソンの名前がエンボスで小さく入っていますが、それに気が付かなくても見る人が見たらすぐにそれだとわかると思います。

imgスマイソンのレターヘッドと同じ書体、同じ色を指定して住所を入れてもらいました。

img本店にある書体見本。これが何冊もあるので本気で選ぶとかなり時間を要します。

しかし、、、、
このレターセットの名入れオーダーを受ける担当のおばさんが、めちゃめちゃ怖いのです。
は?何?という態度で、何か言ったら怒られそうで、冗談抜きに怖いのです。
ビビりながらも、オーダーのシステムを聞いて注文しましたが、手帳担当のイケメンの彼の態度が硬化した理由がよくわかりました。

オーダーしたレターヘッドの文字組みサンプルは、2週間くらいすると、確認のため画像がメールで送られてきます。
僕はそこで1度修正を入れました。
問題なければ、印刷工程に入ってロンドンの現地から発送されます。

この手順を踏まなければならないのは最初のオーダー時だけで、追加オーダーをするときは、現地に行かなくてもメールや電話で対応してくれるとのこと。
日本のビジネス慣習はヨーロッパと異なるので、こうしたレターセットへの名入れが国内のビジネスシーンにおいて、どれだけニーズがあるかわかりませんが、逆にビジネスではなく、パーソナルユースでかなりニーズがあるのではないかと思います。
ロンドンでは、ほとんどがビジネスユースみたいですが。
今は国内の一部のセレクトショップで、手帳のみに限定して名入れすることが可能です。

imgこちらは革用の書体見本。一番の売れ筋はパスポートケースです。

街並はがき 第1集

松本 知彦 for Private Time/2013.08.21/文房具文房具

日本には古くから、1年でもっとも暑い時期に、相手の健康を気遣って暑中見舞いや残暑見舞いを送るという習慣がありますが、最近は送る人もめっきり減ってしまっています。
日本独自の風流な慣習なのに、なくなっていくのは悲しいですね。
などと言っている自分も送るのは年賀状のみで、暑中見舞いは小学校の時から送った記憶がないですが・・・

img

さてそんな中で、最近ちょっと変わったはがきを見つけたので紹介します。
こちらは文具の老舗、銀座伊東屋のオリジナル絵はがき。
昔あった商店をモチーフに、味のあるイラストが描かれたものです。
イラストには切り込み線と折れ線が入っていて、その通りに組み立てるとジオラマのように立体になるという仕様。
なかなか可愛いです。
はがきをもらった相手が組み立てられるというのは、ちょっと楽しい体験じゃないでしょうか。
通常のはがきと同じ、50円切手で送れます。

imgせんべい屋を組み立ててみました。

img1度組み立てちゃうと、送付可能な元のはがきの状態には戻せません。

観光庁が主催する「魅力ある日本のおみやげコンテスト2011」でグランプリに輝いた商品とのこと。
シリーズで3か4まで出ていますが、購入したのはシリーズの1。
駄菓子屋、銭湯、せんべい屋、料亭の4枚がセットになっています。
4枚で1,260円。
モチーフごとに異なる切れ込み線の金型を作って、加工する必要があるので、なかなか単価は下げられないでしょうね。
そんなに大ヒット、、という商品でもないから大量に作って全体コストを下げることもむずかしいだろうし。
でも売上は別として、ささやかに楽しめるこういう商品はよいと思います。
マニア向けかなぁ。

同じシリーズで、創業当時(明治37年)の伊東屋の建物も単品で売ってます。
そっちを買うのは、さらにマニア?笑
315円なり。

ステッドラー REG 製図用シャープペン925

松本 知彦 for Private Time/2013.05.28/文房具文房具

アイデアを考える時、何かをメモする時、僕はステッドラーのシャープペンシルを愛用しています。
会社ではシルバー、家ではブルーメタリックボディのものを使っています。
すべて芯は0.5mmのB。

imgオール水彩で描いた作品です。

元々は製図用に開発されたステッドラーのシャーペン。
それだけに鋭い使い心地ですが、僕は柔らかい芯を使うことでそれを緩和させています。
アルミボディで無駄のないデザインはとっても機能的。
男性的でドイツらしいというか、仕事モードで好きですね。
ノック量調整機能付きのものが2005年のグッドデザイン賞を受賞しています。

値段が高くないものよいです。
最近、このシリーズにプラスチックボディの新しいモデルが出ました。
書き味は従来のまま軽さを実現したので、さらに使いやすくなり、刷新したデザインも優れています。
素材以外の点で、従来モデルとの違いは芯の太さによって、グリップ部分の色を変えていることですね。
従来のものは芯を入れるキャップ部分に「.5」「.7」などの芯の太さの表記がありましたが、新しいものはもっとわかりやすくするためにボディの色で識別できるようにしています。
新しいモデルを見る度に、かなり魅かれて買おうかと思うのですが、僕が使う芯は0.5のみで、0.5の色は茶色なのでそれがあまり可愛くなく、、、毎回買うのを見送っています。
0.5がグリーンだったら迷わず買うんだけどなあ・・(グリーンは0.7)
本来の製図用としての使い方で、複数のシャーペン(色々な種類の芯)を使う人にはわかりやすくていいでしょう。

img家で使っている方は、ブルーメタリックのボディ

imgキャップ部分に芯の太さの表記があります。

引き締まったボディのデザインはとても好きですが、マイナスポイントを挙げるとすると、
HB、B、など使っている芯の硬さを、ボディにある窓から回転式で見えるように設定できるのですが、この回転する部分がゆるく、気が付くと回ってしまっていることが多いことです。
常にBに設定しておいても、気が付くとHBになってたりします。
僕はBしか使わないのでまったく支障はありませんが。
そのあたりも新しいモデルは改善されていることでしょう。

STAEDTLER社は、欧州最大の鉛筆メーカー。
1600年代から鉛筆作りをはじめて、1835年にヨハン・セバスチャン・ステッドラーが、南ドイツの中世都市ニュルンベルクで鉛筆工場を開設したのが始まりです。
かなり歴史がある企業です。

モレスキン フォリオ水彩画用アルバム

松本 知彦 for Private Time/2013.04.23/文房具文房具

皆さんご存知、手帳で有名なフランス生まれのモレスキンです。
ピカソやゴッホも、そして小説家のヘミングウェイが愛したことでも知られていますね。
でも本当は1997年に復刻された比較的新しいブランドなんです。
知ってました?

imgモレスキン フォリオ水彩画用アルバム。横長です。

フランスの製本業者が長い間生産していましたが、1986年に倒産。
その10年後、ミラノの出版社がこの手帳を復刻し、モレスキンと名付けて再び生産を開始しました。
それが今のブームにつながっているというわけです。

僕もこのモレスキンを愛用しています。
最近出たエバーノートというシリーズが2012年のグッドデザイン賞を受賞していますが、僕が仕事で使っているのはそれではなく、定番より少し縦長の赤の無地のハードカバー。
そしてブログに掲載するイラスを描くために、フォリオ水彩画用アルバムのA4サイズを使っています。
このフォリオシリーズ、そこそこ値段が高いのですが、何が優れているかというと、ドローイング用というだけあって、水彩で絵を描いたあとも紙が凸凹にならない。
紙も長期保存がOKで変色が少ない。
ポケット、ゴム、丸い角などモレスキンの基本的な特徴も備えています。
コットン25%の紙は結構な厚みがあって、紙に向かって絵を描く時、気持ちが高まってgoodです。
手帳型なので持ち運びやすく、収納しやすいというのもあります。

imgこのブログのヘッダー画像にも使っている色々なブランドタグのイラスト。

img初期の頃に描いた絵は、長い間絵を描いていなかったせいで慣れていない感じ。

時々気分を変えるために他のスケッチブックに描くこともあります。
子供の頃からデザインが変わらない永遠の定番、国産マルマンのスケッチブックを使うことも。
でも、水彩で描いたあとは紙が凸凹になります。
気軽に使えていいんですけどね。
モレスキンなどと比較すると、ブランドではなくて、やっぱり高いものには理由があるということです。

imgスケッチブックと言えばこのマルマン。定番です。

このモレスキンのスケッチブック、今は2冊目に入っています。
貧乏性の僕は1ページに1点のイラストだけを描くのがもったいなく感じて、空いたスペースに描いたり、紙が厚くて透けないので裏にも書いちゃったり。。
ブログは絵画として成立するメディアではないので、大小の絵を色々気軽に描いていました。
1ページの中に関連性のない小さいイラストがたくさん。
しかし、それが裏目に出てしまうのでした。
最近それを痛感する出来事が。
詳しくは次回またここで書きたいと思います。

スケッチブックだと、フランス製でアルシュというブランドがあるんですが、これが最高級。
20枚で、な、なんと2万、、、1枚いくら?汗
しかも表紙はなくて紙だけのブロックタイプです。
ブランドが生まれてから500年以上、今も世界中で使われていて、フランスの画家アングルも使っていたスケッチブックで、僕もいつかは使ってみたいです。
こちらはコットン100%。

imgスケッチブックの最高峰アルシュ。表紙もなくブロック型。

LAMY サファリ

松本 知彦 for Private Time/2013.03.26/文房具文房具

ここ最近、文具の仕事をしている関係で、文房具を見る機会が増えました。
その中で、たまたまそういえばこれ持ってるなぁと気が付いた商品があったので紹介します。
ドイツの筆記具ブランド・ラミーの万年筆、サファリです。

img

このピンクは2009年の第2弾限定カラー。
第1弾はオレンジでしたが、このあと毎年限定カラーを出すようになりました。
限定色のサファリピンクは、調べてみると、現在では売り切れて手に入らないようですね。
昨年の2012年限定色はライトグリーンでした。
色違いで、これも持ってます。
同じシリーズで油性ボールペンもあります。

img詰め替え用のインクボトルは、ペン先を拭くティッシュと一体化されていて便利。

img非常にスムースな書き心地が特徴ですね

ラミーは1930年にドイツのハイデルベルグで創業した筆記具メーカー。
バウハウスのデザインコンセプトを取り入れるなど、機能とデザインをコンセプトに革新的なデザイン製品を次から次へと提供し続けているブランドです。

このペンの特徴は、なんと言っても書きやすいことに尽きます。
そしてデザイン性も高い。
機能とデザインが絶妙なバランスで結実しているところが素晴らしいです。
デザインが主張しすぎることも、また使い勝手が物足りないこともなく、ズバリのところで製品が成り立っているという、かゆいところに手が届くというか、他社と明らかに差別化された製品だと思います。
これは長年培われてきたラミーの企業姿勢そのものであり、企業のフィロソフィーが製品に如実に現れて差別化につながっている好例でしょう。

こうした考え方は、以前このブログでも紹介した同じドイツ人ディーター・ラムズがデザイナーだったブラウンや深沢直人がデザインを務めるプラスマイナスゼロの思想と共通するものがあります。

imgこちらは深沢直人デザインのラミーのボールペン

imgマニアには夢のようなコラボレーションですね 笑

ラミーのペンのデザインプロジェクトには深澤直人も参加しています。
僕が持っているのは、深澤デザインのオレンジのボールペン。
こちらは珍しい三角形のボディで、クリップ一体型のデザイン。
角の丸いマットな質感は彼らしいデザインですね。

1つのアウトプットが企業の沿革や考え方までを語り、買う側はそれを(言語化できないレベルで)直感で感じ取るという、当たり前のことのようであっても、なかなかできないことだと思います。

無印良品 水性六角ツインペン

松本 知彦 for Private Time/2013.03.05/文房具文房具

無印良品から出ている六角形の水性ペンです。
以前ここでも紹介したスタビロのpoint88ファイバーチップペンから着想を得ていると感じるのは決して気のせいではないと思います。
無印って結構そういう商品が多いんですよね。
パクリとは言わないですけど、アレンジって言えばいいのかな 汗
http://blog.10-1000.jp/cat43/000642.html

imgファミリーマートでも売ってます。

この六角ペンは、2008年にグッドデザイン賞を受賞しています。
出始め当初は、各色単品で販売していましたが、そのうち10色セットで売るようになり、つい最近本体にクリップが付いて、また単色バラ売りするようになりました。
小さいミニサイズも出てます。
ペンの前後で太い筆先と細い筆先、2種類の太さで字が書けます。
そしてキャップは、どちらの後ろにも差し込むことができます。
これは便利ですね。

imgペン先の細い方から見た図

imgこちらは太い方から。

しかし、、、最近なぜクリップ付きにデザインを変更したのか疑問です。
クリップをつけることにより、ノートや手帳の表紙などにペン本体を挿せるようにはなりましたが、デザイン形状は悪くなりました。
ノートに挿せないから不便、というユーザの声があったんでしょうかねぇ。
このペンは、スタビロ同様、正六角形の形状だからよかった気がします。

この六角形という形状。
鉛筆は六角形ですが、いつからそれが鉛筆のスタンダードになったのでしょう?
転がらないように、持ちやすいようにというのが六角形の理由だそうですが、親指、人差し指、中指の3点で支えるために、3の倍数である必要があるとのこと。
知ってました?
この無印の六角ペンも持ちやすく、転がりにくくしているというわけです。
それを知って再度このペンを持ってみると、なるほど3つの面に3本の指がフィットしています。

しかし六角形の形状もそうですが、キャップを飲み込んでも空気が通るように作られていたり、スタビロとの類似性があって、グッドデザイン賞にあんまり納得感はないんですよね。笑
まあ、可愛くて使いやすいことに間違いはないですが。
ただし個人的にはクリップない方がいいと思います。
しついこいですけど・・・

月光荘画材店  スケッチブック

松本 知彦 for Private Time/2012.12.14/文房具文房具

月光荘は大正6年(1917)から創業している歴史ある画材店です。
わかりづらいですが、銀座8丁目の少し奥まったところにあります。

img通りから入った緑のドアがお店の入口です。描いた自分で言うのもなんですが、こういうタッチの絵もいいね。

このお店には包装紙というものがありません。
買った商品は、新聞の折り込み広告のチラシで包装されます。
マンションの間取り図とか、中古車販売とかのアレです。
少し大きなものを買った時は、他店の使い古しの紙袋に入れてくれます 笑
これには最初はかなりびっくりしました。
でも店のポリシーなんです。
今は時代が追いついたって感じですよね。

img何にでも必ずついているホルンのマークが可愛い。

img色々な色が販売されています。

img表紙の裏にはモノクロでイラストが印刷されています。

画材屋なので絵画に関するものはほとんど揃いますが、絵の具や筆などすべてを自社で開発して販売しています。
その中でも知られているのがスケッチブック。
皆さんもきっと知っていることでしょう。
色鮮やかな表紙、色々なサイズがあって、紙質も数種類から選べます。
表紙の裏にはユニークなイラストが墨一色で刷られていますが、これは不定期で内容が変わるそうです。

これらの自社製品には、すべて楽器のホルンのマークがついています。
このホルンが月光荘のトレードマークなのですが、なぜ月光なのにホルン?とずっと思っていましたが、調べたところ、月光と直接関係はないみたいですね。
ホルンのコンセプトは、創業者の橋本兵藏さんが「友を呼ぶホルン」として考案したもののようです。

猪熊弦一郎や中川一政、小磯良平など日本を代表する画家が愛した、100年続いているお店。
これからもずっと続けていって欲しいです。
そのために僕はスケッチブックをこれからも買い続けます。

ステッドラー トリプラステキストサーファー 蛍光ペン

松本 知彦 for Private Time/2012.10.22/文房具文房具

2006年にグッドデザイン賞を受賞しているドイツ、ステッドラーの蛍光ペンです。
全部で4色展開されています。

img

どこが評価されて、このペンがグッドデザイン賞を受賞したのか、理由はちょっとわからないですけど、ボディが三角形の形状というのは珍しいですね。
使いづらいかと思いきや、指にはよくフィットします。
でもこの蛍光ペンがグッドデザイン賞を受賞するなら、以前このブログでも紹介した、スタビロのファイバーチップペンにもあげようよ、と個人的には思います。
あのペン、大好きですから。
http://blog.10-1000.jp/cat43/000642.html

とはいえ、このステッドラーの蛍光ペン、ボディが塗装でなく鮮やかな蛍光色のプラスチック一体成型で作られていて、ブルーのキャップとのコントラストが美しいです。
キャップの形状もきれいですね。
こういうソリッドなデザインからは、日本製ではないというのを如実に感じられます。
垢抜けているというか、これだけ無個性に徹して美しいのはデザインの力量でしょう。

img

このペン、蛍光ペンにありがちな斜めのペン先ではありません。
サインペンと同じ形状で、横に倒して使えば太い線が、縦に使えば細い線が引けます。
他の蛍光ペンのように、ボディが太くて丸い筒型ではなく、ペンケースに入れても場所を取らずに、他のペンとも相性がとてもよいです。
そういう意味ではこんな形状の蛍光ペンは他にありませんね。
人で言えば、デブじゃなく細くてスマート、地味だけどもキラッと光るパーソナリティです。

難点は・・・・細いからインクが思ったより早くなくなるってことでしょうか。

SMYTHSON OF BOND STREET

松本 知彦 for Private Time/2012.10.12/文房具文房具

英国続きでもう1つ
メモやノートというのは使い倒してこそ、ナンボという商品ですが、ノートとは言え気軽に使うのは気が引ける商品もあります。
それが英国の老舗スマイソンです。

img

スマイソンは、1887年フランク・スマイソンによって「ファーストクラスの革製品と文具」を作ることを信条に創業された、英国王室御用達ブランド。
鮮やかな色の革表紙に金でメッセージが刻印された手帳は有名ですが、そこに使用されているのはフェザーウェイトペーパーと呼ばれる羽のように軽い紙。
特許も取っていて、非常に薄いのに万年筆にも耐えられる丈夫で書き心地のよい紙です。
かつて英国のポンド紙幣としても使われていました。

imgこの美しいブルーがスマイソンのブランドカラーです

img赤い革のレポートパッド、美しいのですが重いです。。

imgMade in England!

英国本国だと封筒や便せんにイニシャルを入れてくれるサービスがあるのですが、日本だと残念ながらできません(手帳ならできますけどね。)
今年ロンドに行った際、ボンドストリートの本店でオーダーしたレポートもいつか紹介したいと思います。
スマイソンを持つこと自体がロマンチックで、とってもステータスなことに感じます。
使う前に所有する喜びがあること、それこそがブランディングですね。

ぺんてる サインペン

松本 知彦 for Private Time/2012.05.29/文房具文房具

この赤ペン、誰でも知ってますよね。
知らない人はいないのじゃないでしょうか。
このペンを見ると小学校の時の先生を思い出します。
昔は今と違ってPCもワープロもありませんから、テストは先生の手書き原稿のガリ版印刷でしたけど、その採点はいつもこのペンでした。
なぜかこのペンを持っている生徒は、ほとんどいなかったように思いますけど、なんでだろ?
文房具屋に行けば売っているのに、なぜか赤鉛筆を使っている子供が多かったように思います。
筆箱に入らなかったからかな?
このペン見ると、やっぱり先生、そしてテストを思い出しますね。

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キッコーマンの醤油瓶のように、日本人誰もが持つ原風景のような、ロングセラーの数少ない商品です。
発売は1963年と言いますから、およそ50年前になります。(やっぱり60年代)
そして、なんとこれが世界初の水性サインペンなのです。
それまでは油性のペンしかなかったんですね。

実は「サインペン」とは、このペンを開発したぺんてるが名付けた商品名ですが、それが一般化して今では太めの水性ペンのことを広くサインペンというようになっています。
マジックと同じですね。

発表された当時は思うように売れませんでしたが、アメリカの宇宙飛行士が宇宙船内で使ったことで日本でも認知され、徐々に売れるようになったそうです。
今のイメージとは違って、随分ハイテクなペンだったんですね。

元々は画材屋で、大日本文房具株式会社という社名だったぺんてるは、この水性サインペンだけでなく、1960年には世界初のノック式シャープペンシルを開発するなど、世界の文房具を牽引する企業でした。
やるな、ぺんてる。

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