マスク展

若林 咲 for Private Time/2015.07.06

こんにちは。プロジェクト推進チームの若林です。

先日、目黒の庭園美術館で開催されていた『マスク展』に行ってきました。

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フランスのケ・ブランリ美術館所蔵の世界中の様々な仮面(約100点!)が展示されていました。
展示は、アフリカ、アジア、オセアニア、北南米などの地域ごとにまとめられていたのですが、
地域ごとに結構違いが出ていて、とてもおもしろかったです。

もともとは、ちょっと不思議で滑稽な仮面の見た目に惹かれて観に行ったのですが、
「仮面」には、そこに暮らす人々の想いや願いが反映されているのだと知り、
その文化的背景にワクワクしました。

大自然に寄り添い、共に生きているアフリカやオセアニアの人たちにとって、
仮面は神や精霊の存在と通じるための媒介のような存在でした。

一方、日本や中国などのアジアにおける仮面は、演劇で使用されることが多く、
笑いや悲しみ、喜びなど、人々のもっとリアルな感情を演じるためのものでした。

前者は、仮面をつけることで、自分自身を神や精霊に近づける。
完全ではないけれど、自分が「変身」するためのもの。

後者は、仮面をつけた誰かに観客が自分自身を「投影」する。
仮面をつけた本人ではなく、それを見ている人に影響を与えるためのもの。

どちらにしても、自分ではない何者かになるための道具であることは間違いないけれど、
仮面の役割が本質的に全く違っていて、本当に面白いなと思いました。

ぱっと見て感じる「おもしろい」や「かわいい」、「かっこいい」の気持ちも
もちろんとても重要だけれど、その背景にあるものを大切にしていきたいと感じました。

それはとても面白いものだと思うし、
そこには間違いなく血の通った想いがあるはずなので、
ものすごくパワーがあると思っています。

見せ方も重要で、それがすべてだという人もいるかもしれないけれど、
私は、その背景をきちんと想像する姿勢を忘れたくないし、
何よりも、背景を考え、理解することは作ったものの持つパワーになると信じています。

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