タブレットはスレート?それともモノリス?

井上 陽敬 for Private Time/2011.12.16


こんにちは。ディレクションチームの井上です。
今週は日月と1泊2日箱根での社員研修がありました。
研修のカリキュラムや雑感等は、弊社代表がブログに書く
と思いますので私は割愛します。
松本さん、よろしくお願いします。みんな社員研修の記事を心待ちにしてますよ;)

それでは、最近私が気になっているトレンドorトピックスについて書いてみます。


///// @2011/12/16(金) /////
親分である本江リーダーと僕の背中側に座っている高橋和と最近話題にあがっているのが「iPad」の話です。
2012年3月までには次期モデル「iPad3」が発表・販売が開始されると目(もく)されていますが、次のアップデイトの大きなポイントは「iPhone4/4S」のように高解像度の液晶を載せるのではないかと各種噂サイトで話題になっています。それ以外の大きな変更点は根拠に乏しい噂や前向きな願望の域を脱せず「不明ステイタス」ですが、例に倣いiPadユーザは更に増え、その結果タブレット市場=タブレットユーザは増えることになりそうです。

ただ、ここで私が気になっているのがタブレット(スレート)デバイスはその定義が非常に曖昧だということです。恐らくこれは、用途や機能が違うこれまであった様々なタブレット的なデバイスを「情報が表示されている場所に直接触って入力/操作する」という共通点をいっしょくたにまとめたものを「タブレット」と定義しているのではないかと考えます。

そこで「タブレット」でできる機能の一部に特化した、見た目が似ている製品を幾つか挙げてみましょう。 

まず分かりやすいところでは「電子書籍リーダー」ではないでしょうか。
代表的なものがAmazonが出している「kindle」です。本国では飛ぶように売れているらしい「kindle fire」というマルチタッチ対応のカラー液晶モデルも登場しました。
この競合はSONYの「Reader」や米大手の書店チェーンbarnes&nobleが出している「NOOK」あたりでしょう。私の印象は日本では「kindle」を持っているユーザは一部の仕事で使わざるを得ない人を除き、本当にリテラシーの高いアーリーアダプター層か英字新聞を朝食とするビジネスパーソンくらいだという認識です。

次に「デジタルフォトフレーム」です。これはみなさん見たことあると思いますが、家にあるという方はそんなに多くないのではないでしょうか。町のお医者さんの待合室などで見かけます。携帯電話の販売代理店などでもオプションで契約を迫られるアレです。何故ここに挙げたかというと、プロアマ問わず、写真家が外出先でデジタル一眼を使って撮影をしたときにiPadでプレビューしているという記事を幾つかのブログで見かけたため、「デジタル写真の確認用途」という納得のいく名目で挙げさせてもらいました。

続いて「電子メモパッド」です。こういう呼び方が適切かどうかは別として、エコや手書きメモの電子化用途としては興味深いジャンルです。日本ではキングジムが出している「Boogie Board」の知名度が高いです。これを洗練させてオープンソースのOSとwifi機能を搭載したものが「noteslate」です。が、こちらはまだ発売されていなく、一部のガジェット好きを長らく悶々とさせています。

最後に似て非なるものも追加しておきます。
まず一つ目はJAZZMUTANT社の「LEMUR」というコントローラーです。これは電子音楽や照明機器を専門的なプロトコル(MIDIOSC)でコントロールするものです。最大の特長は、それまでのこの手のコントローラと言えばハードウエアのノブやフェーダー、ボタンやスイッチがいかにも使いやすそうなたたずまいで画一的に配置されたものだったところを、操作子を疑似化することでソフトウエアを介して細分化されたユーザニーズに柔軟に対応できるつくりになっている点です。少し古いですが、フランスのJUSTICEというアーティストが物騒なセットをLEMURでコントロールしていた写真をみて時代の遷ろいを強く感じました。  もう一つは、AXIOTRON社の「modbookpro」です。名前からお察しの通りmacbookやmacbookproをmod(改造)してタブレット化したものです。これはiPadがリリースされるちょっと前からコアなユーザニーズに応えるかたちで、同社がPowerBookG4を改造して販売したことで一部の熱心なAppleファンや(WACOM社のintuosなどの)ペンタブレットをメインに使うイラストレーターに固唾をのませた話題の一品です。

と、ざっと挙げただけでも見た目が似たようなものが様々存在しますが、今回紹介したことのほぼ全てができるものが「タブレット」になります。もちろん他のこともできますが、様々な分野の専門家や一流〜ガレージメーカーがA4サイズ前後の限られた宇宙の中で切磋琢磨し、知を集積したスレート(石版)を、最も「ポピュラーな家電」にすることができたAppleは、試作品をこしらえる際に上記に属するデバイスを研究所にドサッと取り寄せたのではないかと想像し、勝手に興奮しています。

結論は、タブレット向けサイトやタブレットに表示するコンテンツの画面デザインを行う際に「これらの経緯・前提があってのタブレットデバイスである」ということを知ることで、少しだけ柔軟な発想で設計に取り組めるのではないかと思い、備忘と共有のためエントリーしました。

おくちなおしに:
ジャミロクワイのホットなナンバーをどうぞ。ジェイ・ケイの帽子はいつみても素敵ですね。真冬にぴったり 



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