アンドレアス・グルスキー展

上田 学 for Private Time/2013.12.27

はじめまして。
11月より新しくクリエイティブチームに入りました上田といいます。
どうぞよろしくお願い致します。

初ブログは、少し前ですが今年の夏に国立新美術館にて開催された
「アンドレアス・グルスキー展」について書きたいと思います。


2013-12-26 02.52.31.jpgのサムネール画像のサムネール画像
展覧会のメインビジュアルは、岐阜県 神岡鉱山地下1000mに存在するニュートリノの観測装置。
日本の光景とは思えません!



作品《ライン河Ⅱ》は、2011年に、クリスティーズニューヨークのオークションにおいて、430万ドル超(約4億4700万円!)で落札されました。グルスキーは「世界でいちばん高い写真」の称号をもつアーティストです。

この作品はタイトルの通りライン河が撮影されています。ただぱっと見にはライン河と判別できるものはなく、画面にあるのは水と芝生だけです。

20130729184352.jpg

ほんとうはこの写真には、建物が写り込んでいたそうですが、場所を特定できるような個別具体的なものが注意深く取り除かれ、画面を抽象的にし、ヨコ方向へ流れる線と色の美しさのみを強調しています。

人間の視覚というのは、私達が思っているほど現実に忠実ではなく、脳によって補正された画像を見ています。

グルスキーがやろうとしているのは、補正された「リアル」をカメラで表現しようとしているのではないでしょうか。
そぎ落としたり強調することによって、ある光景の構成を明確にし「世界の構造」のようなものを垣間見せる。そこがグルスキー作品のおもしろさだと、わたしは思っています。


来年2月より大阪での展示が始まります。
ぜひ興味がありましたら、写真集ではなく、数メートルにも及ぶ
巨大なプリントで表現された緻密でリアルな世界を体験してみてください。

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