横浜美術館、蔡國強「帰去来」

小出 淳子 for Private Time/2015.10.27

こんにちは。クリエイティブチームの小出です。
先日、横浜美術館で行われている蔡國強展「帰去来」を見てきました。
10年ぐらい前に横浜トリエンナーレで一度だけ蔡國強の作品を少しだけ見た記憶があるのですが、まとまった展示を見るのは今回初めてです。オオカミの大群がジャンプしてガラスの壁にぶつかっているビジュアルを使用したチラシがカッコイイなと思い、横浜まで出かけていきました。

チラシ.jpg

蔡國強展「帰去来」のウェブサイト

昔ちらっと作品を見た事があっただけで、蔡國強のことについては良く知りませんでした。
行きの電車の中でWikipediaを読んでみたところ、火薬を用いた作品制作や中国文化に由来する物をつかったインスタレーションを多く手がけている、ということでした。

展示室に入る前、美術館のロビーには蔡國強の巨大なフクロウ「夜桜」という絵がかけられていました。
それは火薬の爆発による焦げや汚れを部分的にマスキングするなどしてつくられた絵だったようです。
その絵の作業風景の動画を展示会場で見る事が出来ましたが、
なんと横浜美術館のロビーで盛大に爆竹を爆発させて制作していました。

img_pic.jpg

他にも似たような手法による絵画や、磁器製のレリーフに火薬を巻いて爆発させ、わざと汚したような火薬を利用した作品が並んでいました。作業工程のビデオはとても面白かったのですが、作品自体の好みでいうと、あまり奇麗なものでもなく、正直微妙な気もしましたが。。。

ただ、チラシにあしらわれていたオオカミのインスタレーション「壁撞き(かべつき)」は迫力があり、かっこ良くてそれだけで結構満足でした。オオカミは長細い部屋に所狭しと配置されていて、ガラスの壁に向かって突進しては、ぶつかって退却し、また向かっていく様が表現されていました。配置されている物に触らなければオオカミの間を歩く事もでき、間近で作品を感じることができます。

後で調べてみたらオオカミは99体もいたそうです。
ベルリンの壁崩壊に着想を得た作品で見えない壁は宗教や文化の壁、99は永久、オオカミは勇気を象徴しているとのことでした。
展示の後で検索してみたら動物のレプリカを使ったインスタレーションをいくつか作っているようで、どれも不思議な光景で引きつけられる感じがあり、機会があったら見に行きたいなと思っています。

蔡國強 動物 で検索

他には、空中で火薬を爆発させ黒煙をおこしていたり、一軒家に火をつけて焼け落ちる様を記録したり、数々の物騒なインスタレーションの映像作品があり、大規模で不穏で迫力ある感じが面白かったです。

展示自体はもう終わってしまったのですが、大変著名なアーティストのようなので
今後日本でも見る機会はあると思います。興味を持たれた方はよろしければチェックしてみてください。

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